2019-10-25 金

Daily Zushi-Hayama Friday 10月25日 OA

◆マガジンショップリスト掲載店「クラシック一級建築士事務所」代表で一般社団法人「ソマミチ」理事の山本寛之さん。

今週、信州でシンポジウムを行ったお話を中心に伺いました。

◆「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生

今年の秋は、15号、19号と大きな台風が大きな被害をもたらしました。自然の怖さをまざまざと見せつけられました。特に、19号の水害。地球は水の星であることを知らされました。この水がなければ、命は無いのですが、それでも形が変わるとこれほどの力を見せつけるのです。

水星は、字は水の星ですが、水は無い・・と思ったら、あるんですって!極に近く深いクレーターの中には太陽光が当たらなくてずっと影になる部分があり、そこは温度がマイナス170度くらいに保たれているので水が氷の状態であるのだそうです。太陽に一番近い水星は、地球と太陽の距離のおよそ3分の1の距離にあります。暑そうですよね!それでも、あるんです氷が。太陽を向いている面の温度は平均で180度くらい400度にもなることも。その反対に陰になる夜の面はマイナス160度くらい。この温度差!1日のうちにこんなに温度が変わったら、「体がもたないわ」と思いますが()、水星は公転周期が約88日で、太陽日つまり太陽が昇って、沈んでまた昇るまで、が約176日となっている。すなわち、「水星の1日」は「水星の2年」に等しい・・・ややこしい!言いかえれば、水星のある地点での正午から次の正午まで(ここでは逆行は考慮しないとする)の間に、水星は太陽の周りを2回公転するのです。1日が2年というゆっくりなので、400度もあった熱はどんどん奪われてしまうということです。大きさは、月より少し大きいくらい。木星のガニメデや土星のタイタンの方が大きいです。見かけも月に似ていて、たくさんのクレーターがあります。地球より内側を回っている金星と火星は、夕方か朝方にしか見ることができません。でも、今日、1025日、太陽が沈んだ西の空に、明るい金星があって、その左側(東側)に水星がいます。金星ほど明るくないので、探すのはなかなか難しいのですが、天気が良ければチャレンジしてみるといいですよ。更に、今後は1128日に一番太陽から離れて見やすい「西方最大離角」になります。見やすいといっても、太陽が昇る前5時くらい、東南東から水星が昇りはじめ、日の出の1時間前(5時半)には空が明るくなり、小さな水星が見つけにくくなってしまいます。そんな、見つけにくい水星を見たときの感動はかなりのものです。私は、実は、つい2年程前でしょうか?渋谷のプラネタリウムの窓から見つけることができて、すごくうれしかったことを覚えています。みなさんも、見つけにくいものをぜひ見つけてください。

水星は英語でマーキュリー。紀元前700年頃の古代ギリシャで、宵の水星は「ヘルメス」明けの水星「アポロン」と違うものと考えて名前を付けましたが、後に、同じ星であることに気が付き、ヘルメスと同じ、俊足で商人や旅人の守護神でもある「メルクリウス」の名前があてられたそうです。そして、この英語読みが「マーキュリー」なのです。

マーキュリーと言えば、フレディ・マーキュリー・・・