2019-12-10 火

葉山ハートセンター・脳神経外科医長 熊切敦先生

2019年10月、葉山ハートセンターに脳神経外科が診療科として加わりました。 ということで今週の「ハートフルライフ」は葉山ハートセンターの脳神経外科医長 熊切敦先生をスタジオにお迎えしました。 熊切先生は 医学部卒業後に大学病院を中心に、約16年間、脳神経外科疾患の診療に携わっていらっしゃいました。

                

 

この地域でどういった診療を行っていくのか、という質問では・・今まで逗子、葉山地域には脳神経外科で入院できる病院がありませんでした。そのため、横須賀、鎌倉、大船方面とご自宅から遠い病院まで出ていかなければならなかった状況があり、地元の逗子、葉山地域で脳神経外科疾患を外来診療から入院治療までできる環境を構築することが目標です。 脳卒中の救急医療を含め脳神経外科疾患全般の治療を行える体制を早急に整えています。

脳神経外科が入ったことによりどんな利点があるのか、という質問では・・脳疾患のうち脳卒中は血管の病気のため、血管はひとつながりであり、同じ血管の病気である心臓、大動脈疾患と関連が深い特徴あります。脳卒中、特に脳梗塞の治療、予防において心臓の治療が必要な場合があります。脳梗塞の重要な原因としていわれている“心房細動”は心臓内に血液が停滞するため血の塊である血栓ができやすくなります。その血栓が脳へと移動し脳梗塞を引き起こすのです。その様な場合において、当院は元々全国的に知られた心臓の病院であること、また当院で開発されたアブレーション(ホットバルーン)治療行っていることもあり、脳卒中の原因となる循環器疾患の治療を先進的に高水準に併せて治療できる特徴があります。 その様な当院ならではの特徴を生かし、地域に密着した脳神経外科医療が提供できればと思います、とお話くださいました。

脳神経科にいった方がよいか 脳の病気の症状は様々ありますが、脳神経外科にかかった方が良いと思われる具体的なものとして片側の手足が動かしづらい、呂律がまわらない、言葉がでない、めまい、物が二重に見える、激しい頭痛などがあります。

どんな病が疑われるのか  脳の病気で最も多いものは脳梗塞と慢性硬膜下血腫などがあります。 症状に心当たりのある方はまずはお電話にてお問い合わせください。また、診察ご希望の方はお電話にてご予約をお取りください。 予約受付時間:平日14時~17時/電話番号:046-875-1717

◇講座のご案内 日時:12月14日(土曜日)10時~11時 場所:葉山ハートセンター 1Fにて 演題:脳の血管の病気 ※12/2の大雨により駐車場故障しておりご迷惑をお掛けしております。 公開医学講座ご来場の際は恐れ入りますが、公共の交通機関でお越しください。

さらに 医局秘書の鈴木さんから 毎週水曜日のみ妊婦検診を始めたこと、葉山ハートセンターの人間ドックが葉山町ふるさと納税の返礼品になったこともご紹介いただきました。

詳しくはHPコチラ