2021-8-27 金

Daily Zushi-Hayama Friday 8月27日OA

◆ライフセーバー電話インタビュー:逗子サーフライフセービングクラブ監視長中村慈英さん。

◆LOVE THE BEACHプロダイバーで環境活動家の武本匡弘さん。

◆「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生。

「光害防止条例」というモノをご存じでしょうか?

美しい星空を守るための条例なのですが、日本で初めてこの条例を制定したのは、岡山県現在の井原市美星町という町です。今から32年前の1989(平成16)のことです。

岡山県は、今「天文王国おかやま」と称して、天文を売りにしていますが、これは、晴れの国岡山といわれるほど晴天率が高いので、たくさんの天文台があるからなのです。

元々、天文関係者や天文ファンが集うような星空の美しいところ。名前も美星町ですから!実は、美山と星田と言う地名を合体させたモノですが、このあたりには、流れ星が落ちたという伝説があります。天から降ってきた流れ星が3つに分かれて落ちて来たのです。そして、その由来の3つの神社があります。

もともと、星と深く関わりのある場所なのです。その町が日本で初めて「美しい星空を守る井原市光害防止条例」を作ったのは、地元住民の自然に対する思いや、それを後生に残そうとする意識の高さがあると思います。そして、その後、1998年に環境庁が『光害対策ガイドライン』を策定して、また同様の条例や指針が群馬県高山村や東京都三鷹市でも制定され、鳥取県が2018年に都道府県レベル で初めての光害対策に特化した条例である『星空保全条例』を施行しました。

星空とは、誰のモノでもないですし、誰でも楽しめるモノです。でも、星はかすかな光で、ちょっとした明かりがその姿を見えなくしてしまいます。

最近のはやりのライトアップなどは、天敵!?(笑)人工の明かり特に最近の白いLEDはまぶしすぎます。逗子市でも蛍の住む東逗子の住宅街はLEDの色が電球色でとても暖かいそして、目に優しい色になっています。「やればできるんじゃん!」と思いました。白色LEDの側で、夜、小鳥が鳴いているのを聞いたとき、悲しい気持ちになりました。環境は人間だけのモノではありませんよね。

現在、美星町では光が上に向かない街灯をずっと使ってきたのですが、LEDになった途端、下向きでも明るくなってしまったのです。そこで、パナソニックが開発した、新しい街灯に全部取り替えました。これで、また美しい星空を見ることができます。

 

実は、91日から、この美星町の「地域起こし協力隊」として、お仕事をさせていただくことになりました。これからも美しい星のまちから、たくさん星のお話しをさせていただきますので、よろしくお願いたします!!!