2022-9-9 金

Daily Zushi-Hayama Friday 9月9日OA

◆本日発行!ビーチFMマガジン66号!

表紙のイラストレーター鈴木英人さんに電話でお話を伺いました。

そして、来年の英人カレンダーも出来上がりました!

2023年カレンダー:PROVINCETOWN HOUSES Ⅱ
プロビンスタウン ハウス 2

◆てんこのプラビーダ

湘南ビーチFM をお聞きの皆さん、こんにちは。てんこ、こと久保田典子です。ALSという、全身の筋肉が少しずつ動かなくなっていく進行性の難病を患い、声が出ないため、しんどうアナに読んで頂きます。手が動かないので、原稿は視線入力のパソコンで書いています。

今日はてんこちゃんがフェイスブックにアップしたエピソードをご紹介します。

気がついたら、ポータブルイレに行く時も、シャワー浴の際も、動くと痰が上がってくるようになっているのだった。

しかも、痰の怖いところは、硬いままで奥にいる方が、取れにくく甚大なダメージを与えてくるという事だ。

一昨日がそうだった。

模様替えの部屋のベッドに、さあ!とばかりに横たわった途端に、それが始まった。肺が固く冷たくその形を主張し始めた。すわ!吸引とばかりにむすこっちが引いてくれる。口、鼻、口と慣れた手つき。

しかし、私は驚愕の苦しさの中にいた。肺が抱き石のように重い。しかも、どんどん苦しくなっていく。おい!もう、いい加減にしてくれ〜、怒鳴りたくても声が出ない。じたばたしたくても、動けない悲しさ。

しかも、一番知りたい血中酸素の数値は声にならずに、互いにこっそり知りあってる感じがある。この時、運がよい事に、模様替えという事で、サービス責任者とリーダー、むすこっちという最強のメンツが揃っていたことだ。

この人たちが吸引しても何しても、ダメならナースを呼ぶしかないって判断したらしい。ダメというのは、血中酸素の数値だ。 苦しむ私を裏付けるように、数値は下がって下がって70代から60代になっていたそうだ!

その辺りから、ナースが呼んだドクターが来て、ドクターが吸引してくれた。ナースが後から着いて、なぜか、ケアマネさんまで来てくれた。

後で思い出したけど、在宅酸素が、今の5リットルじゃー足りなくて、10リットルのが来る騒動があるな~って感じてはいた。そういうのをぼんやりと眺めてい ているうちにだんだん苦しいのに慣れてきて、ある瞬間に、ふっと抜けた。

その時、眠さの方が強くなっていた。

すると、みんなが一斉に呼び始めた。笑。挙げ句の果てには「最愛のむすこっちの孫に会わないと!!」とか言うのもあった。調子に乗ったのか?むすこっちの「おかん、まだいる?」って言っているのにはー何ふざけてるんだーって思った。

しかし、向こうから見たら、私の目がトロンって感じでこれはまずい!ってなったらしい。

ドクターも次の日に、また来てくれて「こうして、またお会いできるとは思わなかったです。」と言われてしまった。とろんとしている時は、血中酸素の数値は、48だったらしい。(健常人では9699%が基準値)

てんこちゃん、元気になってね。

今月の一句「蹄にも逆らい揺れるあきのげし」

◆「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生。

99日は、「重陽の節句」、菊の節句ですね。中国から伝わった五節句の中で、一番知られていない節句かもしれませんね。
偶数は「陰」で、奇数は「陽」の数字。毎年やってくる流星群。まもなく「ペルセウス座流星群」が極大を迎えます。今年の極大、九は陽数の極みということで、平安の頃から宮中では祝宴が催されてきました。菊の花を浮かべたお酒を飲みながら歌を詠んだりしたそうです。優雅ですよね。
この重陽の節句の前日に、菊の花に赤、黄、白の真綿を被せ、屋外において置くと夜露にぬれた綿が菊の香りを含むのです。そして、朝、その綿で顔を拭うと不老・若返りの効能があるというものが「被せ綿(きせわた)」です。この若返りという効能に平安の女性たちのやりとりが。
紫式部は文才をみこまれ、藤原道長の愛人だったといたう説があります。そして、紫式部日記にこんな文章があります。
(九月の九日、菊の着せ綿を、兵部のおもとが持ってきて、「これをね、殿(藤原道長)の北の方(綸子(りんし)が特別にあなたにですって。よくよく老いを拭きとってお捨てなさいっておっしゃいましたよ」と言うので、
  菊の露わかゆばかりに袖ふれて花のあるじに千代はゆづらむ
「(着せ綿の菊の露で身を拭えば、千年も寿命が延びるということですが、)私は若返る程度にちょっと袖を触れさせていただき、千年の寿命は、花の持ち主であられるあなた様にお譲り申しましょう。」
と詠んで着せ綿をお返し申し上げようとするのに、「北の方はもうお部屋へお帰りになりました」ということなのでお返しするのも無益のことと思ってそのままにしてしまった。)と。なんかこわいですねー。菊の花の香りは良いなあと思うようになって、この被せ綿をやってみようかな?と思ったりします。でもまだ菊の季節ではないかもしれません。
今年の旧暦重陽の節句は104日ですので、その頃には、良い菊が出回っているかもしれません。本来、中秋の名月は秋の真ん中、仲秋の行事。そして重陽の節句は晩秋の行事なのです。明日が中秋の名月で、104日が本来の重陽の節句なのです。また、菊の節句は「後の雛」とも呼ばれていました。江戸庶民の間に「後(のち)の雛祭り」という風習が生れます。これは、99日に雛人形を再び飾り、長寿の願いを込めるというもので、貴重な節句人形を1年間しまい通しにせず、虫干しをして痛みを防ぎ、長持ちさせようという知恵も込められていました。雛人形は女性の幸せの象徴であり、人の分身として災厄を引き受ける役目もあるので、感謝と祈りを込めて大事に扱い、長持ちさせることが長生きにも通じると考えられています。大人のひな祭りとも言われています。ぜひ、菊の花を浮かべた菊酒を飲んでみてはいかがでしょう?明日は、中秋の名月です。お月見だんごや秋の果物や野菜、七草などを飾り、食用の菊があれば、菊酒も一緒に飲んでみてはいかがでしょうか?

◆今日は救急の日。

番組ではお話する時間が有りませんでしたが、この機会に救急車を呼ぶときの方法や、救急箱の中身の確認などしておきましょうね。

救急車を要請すべきか迷うとき

救急車を呼んだほうがよいのか判断に悩むときは、「Q助(きゅーすけ)」というアプリや「救急安心センター(#7119)」で相談しましょう。
Q
助の場合は、当てはまる症状を選択していくと、緊急度を判断して必要な対応を教えてくれて、緊急度が高いと判明したら、アプリから救急車を呼ぶことも可能だそうです。
救急安心センターでは、「#7119」番に電話をかけると、医師や看護師などに医療相談ができます。

相談員は、診察してくれる病院や応急手当の方法を教えてくれます。現在は東京や大阪など一部の地域で行われてるサービスです。