2022-9-15 木

「ワンデイオープンおれんじカフェ」長谷川静さんと宮崎千晶さんと

世界アルツハイマーデーずし「ワンデイオープンおれんじカフェ」について 東逗子に認知症カフェを作る準備会代表の長谷川静さん、逗子市東部地域包括支援センターの宮崎千晶さん(社会福祉士)にお話いただきました。

              

まず東逗子に認知症カフェを作る準備会発足の経緯は?~数年来、認知症の人や家族への取り組みは社会福祉会館などで実施されておりました。東逗子地区でも、東部地域包括支援センターが高齢者施設を借りておれんじカフェを運営していましたが、コロナ禍で活動が途切れてしまいました。 今年の初め、なんとか、東逗子地区におれんじカフェを再生しようと、東部包括の宮崎さん、認知症の家族を抱えている河井さんと相談いたしました。社会福祉協議会や市の保健師さんにも相談にのっていただき、おれんじカフェを作ろうという目的でチームができあがり、「認知症カフェをつくる準備会」になりました。

これまでの活動は?~コロナ禍でしたから対面できずに毎週の打ち合わせはZoomで行っておりました。 3月2日に「認知症の方にやさしい地域を作ろう」というテーマで横須賀市の『らんらんカフェ』の玉井秀直さんを講師に学習会を持ちました。隣街の取り組みを聴いて、是非、逗子にも誰でもが気楽にかよいあえる居場所を作りたいと思いました。 その後、とにかく1回やってみようということになったんです。名付けて『ワンディオープンおれんじカフェ』、1回で終わる予定だったのです。室内ではまだまだコロナが心配だったので、東逗子駅前のふれあい広場で行いました。当日は桜が満開で、待ちに待っていてくださったかのように、参加者が66名、カフェですからスお茶の準備に大わらわでした。

そして1回で終わる予定だったのに、参加された方々から口々に「つぎはいつなの?」と聞かれました。それで5月に第2回、7月に第3回を実施いたしました。参加される方々にはすでに常連さんがいたり・・・、元気な方ばかりでなく視覚障碍者の方や歩行が困難な方、認知症の方もおられます。広場で遊んでいた子どもたちが紙芝居にかぶりつきのように見入っていたこともあります。つまり、老いも若きも、どなたでもというわけです。

通常のプログラムは?~懐かしい歌をみんなで歌おう、コグニサイズ、、紙芝居、お口の体操・・・などです。短い時間ですが「ちょこっとショップ」が開かれます。スタッフの河井さんがスベラーズ、沼間のディサービス「こころ」の利用者さんたちが手作りの絵封筒やコースター、今回はロバ隊長の人形を作って販売して全額寄付して下さっています。また、コーヒーやお茶をお出しするカフェのボランティアとして参加して下さっている方々がいます。あり難いです。 また、5月には横浜の高齢者のハーモニカの会、7月には、フラダンスの斎藤悦子さん、神奈川おれんじ大使の柳田誠さん、葉山の大橋マキさんとハッピーウクレレ教室のみなさんがゲストで出演してくれました。

            

さて 第4回ワンデイオープンオレンジカフェは9月21日(水)世界アルツハイマーデーに開催!

世界アルツハイマーデーとは、今から28年前の1994年9月21日、国際アルツハイマー病協会とWH(世界保健機関)が「認知症についての啓発に努める日」として制定した日です。 この日を中心に、9月は「世界アルツハイマー月間」と定められていて、各地で様々な取り組みが行なわれています。

逗子市でも、市役所の社会福祉課や、地域包括支援センターの窓口で、今月はオレンジ色の飾り付けをしたり、認知症関係の資料を多めに置いたりしています。 9月21日の夜には、東逗子駅もライトアップされると聞いていますが、日中には、ワンデイオープンおれんじカフェが開催されます。

さてワンデイオープンおれんじカフェは、「東逗子に認知症カフェを作る準備会」主催、逗子市社会福祉協議会と東部包括共催で、9月21日(水)の午後2時から、約2時間の予定で開催予定です。 場所は、東逗子駅のお隣のふれあい広場で、雨の場合でも、ふれあい広場のすぐ近くの逗子市商工会館の3階で行なう予定にしています。

内容は、まずステージで、認知症の当事者の方がその人らしい活動を発信してくださいます。かながわオレンジ大使の柳田誠さんによるお話やウクレレ演奏、逗子市のフレンドリー楽団によるギターなどの演奏や歌、おれんじカフェ恒例の紙芝居、が披露される予定です。 また、おいでくださった皆さんと一緒に、「コグニサイズ」という認知症予防の新しい運動や、介護予防にもなるお口の体操、座ってできる盆踊りもやる予定です。 それから、地域のデイサービスの利用者さんや、河井さんの手作りの品物を販売するちょこっとショップも開店します。  東部地域包括支援センターでは、当日「出張相談コーナー」を設ける予定ですので、何かその場でご相談があればお気軽にお声かけいただきたいと思っています。 参加費は200円で、お茶とお菓子もあります。 とにかく盛り沢山で楽しめます!ので、ぜひ皆さんにおいでいただければと思います。

今後の課題としては?定期的に場所を固定して実施したいのですが、適当な会場が見つからないとのこと。

また、ボランティアとして当日の会の運営に参加して下さる方々募集しています。また東部地域包括支援センターでは、今年の5月・6月に、認知症の方を地域で支える認知症サポーターを養成する講座と、認知症サポーターのステップアップ講座を開きました。受講されたことのある方には、特にボランティアとして加わっていただけると、大変うれしいです。 

最後に「 4回目のオレンジカフェ、是非、多くの皆さんのご参加をお待ちしています。ご一緒に楽しい午後を過ごしましょう」