2023-6-2 金

Pachamama LOVE THE BEACH 6/2 onair

こんにちは。

村椿菜文です。

今日の放送では葉山のダイビングショップNANAの佐藤輝さんに伺った、葉山の海についてのお話をご紹介しました。

佐藤輝さんは長年葉山の海に潜り続けていて、環境の変化も感じているそうです。

まず1番に挙げてくださったのが、冬に海水温が下がりきらないことです。

15年前の冬がだいたい12℃だったものが、今は冬でも14℃。

ワカメなどは寒い季節に最も成長するのでワカメの成長にも大きな影響を与えています。

そして決定的な変化のきっかけになったのが8年ほど前の大型台風です。

この台風の襲来で、特に浅瀬の海藻類が根こそぎ持っていかれてしまいました。

それまで岩陰にいてじゅうぶんに海藻を食べることができていたウニが餌不足で岩陰から出てくるようになり、

さらに海藻類を食べ尽くすということが起きています。

これが「磯焼け」といわれる状況で、葉山の海でも起こっていることです。

佐藤さんはそれでも、ポジティブな状況の変化として、たくさんの人の意識の変化を挙げてくださいました。

ダイビングショップを訪れるお客さんのなかにも、ファンダイビングだけではなく磯焼け対策の活動に参加してくれる方が増えているそうです。

また、NANAではアオリイカの産卵床にするために、葉山の森保全センターの協力を得て、

里山管理のために伐採された木を海に沈める活動もしています。

本来海藻類を産卵場所にする生きものに、なんとか代わりになる産卵床を設置したいと活動を続けています。

けれど佐藤さんは日々海に潜る中で、海の底知れないパワーも肌で感じるそうです。

人がなんでもできる、変えられるとは思っていないけれど、

海が好きだというきもちや海へのリスペクトをもって、

今できることをやっていきたいという、佐藤輝さんのお話でした。