2024-5-23 木
SSF Explorer 第8回 5月23日OA
都心からおよそ1時間という場所にありながら、海、山や森など、自然に恵まれた環境の逗子・葉山。
そんな素晴らしい場所に住んでいながら、まだまだ知らない自然や場所が沢山あります。
SSFのSはSea 海、2番目のSはStars 星、そしてFは:Forest 森です。
この時間は逗子葉山の自然を知って頂くと共に、愛し、守っていくお話をお送りしたいと思います。
さて、毎月第4週目は”F”Forestです。
ビーチFMのすぐ近くの線路を渡った向こうは「池子の森」。
今日は「池子の森のホタル」のお話でした。
池子の森自然公園ホタル案内人・環境カウンセラー 片山舜輔さんにお話を伺いました。
1.池子の森自然公園のホタル案内人とは、どんな活動をやっているのですか?
→公園の自然環境調査会の中で「ホタルの会」としてホタルの調査(一年中)、ホタルが棲む水路の維持管理作業、環境学習とかホタル観察会の企画を行うとともに、調査結果及び活動成果をホタルの会通信、ホタル白書として公表しています。
→逗子市のHPでホタルで検索するとホタルの会通信、ホタル白書が載っていますので、見ていただきたいです。
→環境カウンセラーは、地域や市民団体、学校等が行う環境保全活動や環境学習等に対して指導・助言しています。
2.ホタルが出始めたというニュースを耳にしますが、池子ではホタルの観察会はいつ開催でしょうか?
→池子では5月10日にゲンジボタルが出ました。ヘイケボタルは約一ヶ月後に出ます。
→ゲンジボタルとヘイケボタルが出る時期が違うため、観察会は2度行います。
早く出るゲンジボタル観察会は5月23日、今日から26日迄の4日間、ゲンジよりも遅れて出るヘイケボタルの観察会は6月12日から17日迄、この中で14日は逗子中学校、17日は逗子開成校の生徒さんを招待して、環境学習の一環として実施します。
→昨年まではゲンジだけ開催しましたが、今年はヘイケボタル観察会も開催します。
→ホタルの成虫の寿命は1週間ほど!個々のホタルが少しずつ日をずらして出るので、ホタルがたくさん出る日に合わせて観察会を開催します。ホタル発生のピーキングの予測が難しいのですが、幼虫調査結果とその年の気温がポイント!
3.ホタル観察会に参加するにはどうしたらよいのですか?
→逗子市緑政課に申し込みます・・・・、ヘイケボタル観察会が6月1日から6日の間に広報ずし6月号を見ていただいてQRコードから入っていただくか、逗子市HPでホタルと検索していただいて、申込フォームからお願いします。申込期間が短いのでご注意ください。また、申し込みが多かった場合は抽選となります。
4.ホタル観察会のマナーは?
→ホタルの観察中は、スマホ、カメラなどの明かりは他の観察者の視界にはいるので、ONにしないでください。残念ながら携帯カメラではホタルは撮れません。
→NHK大河ドラマの影響か源氏物語が話題になっていますが、作者の紫式部のライバルであった清少納言が書いた随筆集「枕草子」もよく知られています。
「春はあけぼの、冬はつとめて」などで始まる、春、夏、秋、冬の各章の冒頭のところが私達にも印象的ですが、平安時代の貴族と言われる人々の美意識がうかがえます。
例えば春については「春はあけぼの、やうやう白くなりゆく、山ぎわ少し明かりて云々」と記述されています。そして、夏ですが「夏は、夜。月の頃はさらなり。闇もなほ。ホタルの多く飛びちがいたる。また、ただひとつ、ふたつなど、ほのかにうち光りて行くもおかし。」とホタルを楽しんでいたことが分かります。
1200年前に清少納言が楽しんだ風景を楽しんでいただけたらと思いますと片山さん。