2024-6-6 木

SSF Explorer 第10回 6月6日OA

SSF Explorer 第1木曜日は「星空リビング」。

プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生に電話でお話を伺いました。

先日、あ!というニュースが飛び込んできました。
木製の人工衛星が宇宙へ!というニュースです。
随分前に、この話題が出たと思いますが、いよいよなんですね。
このプロジェクトは、京都大と住友林業で共同開発を進めていた世界初の木造人工衛星。
コレが完成し、9月に米ケネディ宇宙センターからスペースX社のロケットで打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)へ運ばれる見込みというのです。衛星から送信されるデータ解析などを通じ、宇宙空間での木材利用の可能性を追求します。
実は木材は、一般的に人工衛星に用いられるアルミ等の金属に比較しても遜色ない比強度(重さ当たりの強度)があり、宇宙でも活用できる可能性が大いにある素材だということです。また、従来の人工衛星は、使用後に大気圏に再突入させて燃やすと酸化したアルミニウムの粒子が発生し、地球環境に悪影響を与える可能性が指摘されていました。木製であれば再突入時に燃え尽きて有害物質が発生しないため、環境に優しい点が特長とされます。
完成した木造人工衛星の名称は「LignoSat(リグノサット)」。約10センチ四方、重さ約1キロの立方体。。一連のプロジェクトは、宇宙空間での木材使用の可能性を検証しようと令和2年にスタート。使用する木材は耐久性などを調べる実験を経て、北海道で伐採されたホオノキの板が用いられることになった。ねじや接着剤を使わない「留形隠(とめがたかく)し蟻組接(ありくみつ)ぎ」という日本古来の伝統技法で組み立てたという。指物と言う日本の伝統技術。
発端は、元宇宙飛行士の土井さんが現在京都大学で「有人宇宙学」という講義を担当されていて宇宙で人類が生活社会を築くためには様々は側面の研究や技術開発が必要で、宇宙で木を育てて使うことができないか?と考えられたそうです。
宇宙空間には水分も空気もありません。したがって腐ったり燃えたりすることがないのです。これまたすごいポイントですよね。
試験体の木材はホオノキ、ヤマザクラ、ダケカンバの3種類でしたが、最終的にホオノキきなりました。ホオノキと言えば、朴葉味噌!朴葉焼き!朴葉寿司!昔か料理を盛ったり包んだりということで、「包(ほう)の木」と言う説もあります。北海道から九州まで分布しているモクレン科の落葉樹。大きな葉っぱが特徴ですね。
結局、食べ物の話しに落ち着くという・・・笑

そして、じゅんこ先生とお話していて「あっ」と思った事が有ります。

何と!私が関わっている「流鏑馬」の鏑矢は朴の木で出来ているのです。

神事は血が出ることを忌む為、鉄の矢じりが付いたものは使いません。

朴の木を使うのは何か意味が有るのでしょうか?伺ってみますね。