2024-7-4 木

SSF Explorer 第14回 7月4日OA

都心からおよそ1時間という場所にありながら、海、山や森など、自然に恵まれた環境の逗子・葉山。

そんな素晴らしい場所に住んでいながら、まだまだ知らない自然や場所が沢山あります。

SSFのSはSea 海、2番目のSはStars 星、そしてFは:Forest です。

★毎月第1木曜日は「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生ですが、今月は海の安全のお話とさせて頂きます。かわいじゅんこ先生は来週7月11日にお送りします。

◆6月28日に逗子海岸、そして今週月曜日7月1日には葉山の海岸も海開きとなりました。

心躍るシーズンですが、水の事故ゼロになります様に、注意点を横須賀海上保安部 交通課 立野功造さんに電話でお話を伺いました。


晋)逗子や葉山で海開き しました。今日は、海水浴を安全に楽しむためのポイントを伺いたいと思います
海保)海水浴を安全に楽しむために、 大切な ことは、開設された 海水浴場に行くことです。
開設された海水浴場は、海開きした海水浴場と言った方が 馴染みがあるかと思いますが、 横須賀海上保安部に入っている情報によ ります と、今年、神奈川県では20の海水浴場が7 月中頃までに順次 海開きしま す。
海開きした 海水浴場には、監視員やライフセーバーが配置され 、遊泳区域が設定され いるので、安全 管理の体制が整っています。
ですから、海水浴は、 開設された 海水浴場 で楽しんでいただき、それ以外の場所で泳ぐのは控えて 欲しいと思います。
晋)海開きした 海水浴場を調べる方法はありますか?
海保)市や町の広報紙などで調べることができますが、神奈川県内であれば、インターネットで「神奈川県海水浴場 水質検査」で検索すると、県内の 開設される海水浴場と開設期間を見ることができるので、参考にして欲しいと思います。
晋)ライフセーバーがいると、溺れたときの救助やケガをしたときの手当てをしてくれるという安心感がありますが、開設された海水浴場がお勧めのの理由はなんですか?
海保)海上保安庁が扱う海水浴中の事故は、救急搬送が必要になるような深刻な事故が殆どなのですが、その多くが海水浴場以外の場所で起きています。
海水浴場では、ライフセーバーの監視監視の他に、遊泳可能な区域をブイやクラゲネットで囲んで、ボートやサーフィンなどの他のレジャーとの接触事故の防止を図っていていることや、砂浜や遊泳区域の管理がしっかりしていることが挙げられます。
晋)安全に泳げるエリアが決まっていると、安心して楽しめますね。
先日、ワールドニュースを見ていましたらアメリカで離岸流によって遊泳者が沖に流され人が亡くなったというニュースがありましたが、海水浴場でも離岸流は発生するんですか?
海保)海水浴場は、一般的に離岸流が発生しにくい場所にあるので、開設された海水浴場であれば、危険は少ないと思います。
去年、横須賀海上保安部の管内でも遊泳中の事故が発生したのですが、事故の発生場所はすべて海水浴場以外の場所でした。
離岸流に限らず、事故を避けるという観点からも、海水浴は開設されたの海水浴場でするようにお願いしています。
晋)この他、海水浴に行ったとき、安全のために知っておくと良いことはありますか?
海保)まず、海水浴では、天気に注意、、特に、風と波への注意が必要です。
風への注意が必要なのは、空気を入れて使う浮き輪やビニールボート等です。
水に浮いているものは、軽いほど沖への少しの風で一気に流される危険があるので、子どもを乗せるときはしっかりと掴んで手を離さないようにお願いします。
晋)はい、浮き輪などを使うときは、風に流されないよう注意が必要ということですね。
晋)では、風ともう一つ、波についてはどんな注意が必要ですか。
海保) 普段から波への注意が必要なのは、小さな子どもを連れている方です。
小さな子どもにとっては、大人の脛くらいの波でも胸くらいの高さの強い波になることがあるので、しっかりと見守る必要があります。
大人は、波の大きさによってある程度安全か危険かを判断すると思いますが、ライフセーバーが海水浴客に危険を知らせる旗があることを知っておいた方がいいかと思います。
晋)その、危険を知らせる旗はどんなものがありますか?
海保)危険を知らせる旗は、「サインフラッグや遊泳条件旗」と呼ばれる旗と「津波フラッグ」の2つがあります。
「サインフラッグ」は、青、黄色、赤の3色あって、、それぞれが遊泳可、遊泳注意、遊泳禁止を表します。
もう1つの「津波フラッグ」は、赤と白の格子模様の旗で、津波注意報や津波警報が発表されたときに使用されます。
晋)海水浴場で海水浴場で赤色の遊泳禁止のサインフラッグや赤と白の津波フラッグが出ていたら、泳ぐ人はいないと思うのですが、黄色の旗の場合の遊泳注意は、泳いでいいのか判断に困りませんか。
海保)サインフラッグの黄色は、強い風や高い波への注意を促すための旗なので、個人の判断に任せられます。
去年、相模湾の海水浴場では、台風が接近してきたときに黄色や赤のサインフラッグが出ていたとき、海水浴場以外の場所で、浮き輪で遊んでいた親子3人が風に流される事故がありました。
旗の色に関係なく、気象条件や体調面で不安を感じるようなときは泳がない方がよろしいかと思います。
晋)今、お話の中に「体調」という言葉がありましたが、やはり海に遊びに行くときは体調も大切ですよね。
海保)はい、海に限ったことではないと思いますが、体調は、安全のための大切な要素です。
また、熱中症の予防や体調管理も大切です。
海水浴に行かれる方は、楽しい思い出になるよう万全の体調で、海開きした海水浴場で楽しんで欲しいと思います。

★海開きした海水浴場に行く

★海水浴では天気に注意!特に風と波への注意が必要!

★海岸では「サインフラッグ」を見よう!

★体調は安全のための大切な要素。体調管理をしっかりして楽しみましょう!

楽しい季節ですが、海の事故ゼロになるように気を付けましょうね。