2024-7-25 木

SSF Explorer 第17回 7月25日OA

都心からおよそ1時間という場所にありながら、海、山や森など、自然に恵まれた環境の逗子・葉山。

そんな素晴らしい場所に住んでいながら、まだまだ知らない自然や場所が沢山あります。

SSFのSはSea 海、2番目のSはStars 星、そしてFは:Forest です。

今日は「池子の森のお話」

逗子市役所 環境都市部 緑政課 主事の森 拓也さんにお話を伺いました。

池子の森自然公園がどのような場所であるか、また池子の森自然公園は皆様がお住まいの近くにあるいわゆる街区公園とは少し異なった、ある意味特殊な公園でもあり、来園者の方々に守っていただきたいルールなど2回にわたってお送りします。

  • 池子の森自然公園緑地エリアについて

まず初めに、池子の森自然公園はスポーツエリアと緑地エリアの2つのエリアに分かれています。神武寺駅側の踏切を渡り、左側に400mトラックや野球場、テニスコートが見えるエリアがスポーツエリア、そこからさらに進んでトンネルを抜けた先にあるのが緑地エリアです。

スポーツエリア内の運動施設の利用をされたい方は、逗子市スポーツ協会が窓口となりますので、池子の森自然公園管理事務所または逗子アリーナにてご相談ください。

  • 池子の森自然公園の豊かな動植物について

そして、本日の主テーマである緑地エリアは、2016年―今から8年前―に米軍との共同使用地として開園いたしました。それ以前の約70年間、ほとんど人の手が入らなかったこともあり、今でも緑地エリアでは豊かな動植物を見ることができます。

緑地エリアで見られる豊かな動植物は、市内の他の公園にはない魅力となっており、自然の遷移が進んだ貴重な森は、春には新緑、秋には紅葉が楽しめる落葉樹と、冬でも暖かみのある青々とした常緑樹が併存し、四季折々の景色が楽しめます。また、市の花であるホトトギスは9月から10月ごろに、県の花であるヤマユリは今月、7月ごろに見られます。来園された際には、ぜひ探してみてくださいね。なお、豊かな自然をこれからも保っていくために、周辺の森は立ち入りを制限する森林保全エリアになっています。年に数回ほど市主催の植物観察会を開催していますので、広報ずしや逗子市ホームページなどをご覧いただき、ぜひお申し込みください。

続いて、電柱や看板など人工物がなく遮るものがない広々とした空には、様々な種類の鳥が見られます。早春から初夏にかけては、オオルリやウグイスなどのさえずりが聞こえることがあり、時には、ノスリやミサゴ、オオタカなどの猛禽類が見られることもあります。こちらも年に数回ほど、市主催の早朝探鳥会を開催していますので、広報ずしや逗子市ホームページなどをご覧いただき、ぜひお申し込みください。

さらに、三浦半島ではあまり見られなくなったヨシで囲われた池の周辺は、貴重な水辺となっており、カワセミやサギ類などの水辺の鳥、トンボやホタルなどの水生昆虫が数多く生息しています。生息している多様な生物をこれからも保全していくために、池や周辺の小川は水環境保全エリアとして立ち入りを制限しています。

池子の森のルールについては次回お送りします。