2024-10-3 木
SSF Explorer 第27回 10月3日OA(星空リビング)
都心からおよそ1時間という場所にありながら、海、山や森など、自然に恵まれた環境の逗子・葉山。
そんな素晴らしい場所に住んでいながら、まだまだ知らない自然や場所が沢山あります。
SSFのSはSea 海、2番目のSはStars 星、そしてFは:Forest です。
今日は「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生ご出演でした。
今、話題になっているのは、ほうき星。
紫金山・アトラス彗星ですね。読み方は、「ツーシンシャン・アトラスすいせい」です。
彗星の名前には、発見者の名前が、発見・報告の早い順に最大で3名まで付けられます。紫金山・アトラス彗星は、2023年1月に中国・紫金山天文台によって初めて確認され、その後は一時的に姿が見失われたのですが、2023年2月に南アフリカの小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)によって再び確認されたのです。なので、この名前は「紫金山・アトラス彗星」というこれらの2つの観測機関に由来します。
彗星は、太陽系の仲間。すごく遠くて極寒の場所からやってきます。
このお話は、流星群の時にしていますが、彗星は汚れた雪だるまと表現されます。それがあるとき太陽の重力に引っ張られ近づいて行きます。太陽に近づくに連れその熱エネルギーで彗星の核は溶け出し、中のチリが吹き出します。それが尾となり太陽の光でほうきのように見えるのです。コレが「ダストの尾」。もう一つ「イオンの尾」というのもあらわれます。彗星からガス分子として放出されてコマに含まれる電離したイオン(分子などが電気を帯びたもの)が、太陽風磁場によって引きずり出されたもので、青みを含んだ色をしている。イオンは磁力線に沿って運動するため、幅は狭くて直線的である。
有名なハレー彗星は、短い周期で太陽の周りを回っているので、地球でも76年毎に見ることができますが、今回の紫金山・アトラス彗星は放物線を描いて戻って来ないのです。
いつ見られるのか?
一番知りたいですよね。つい先日まで早朝の東の空に見えていました。早起きをしなければ見ることができなくて、なかなかハードルが高かった。でも熱心な人達が写真を撮ってSNSにアップしてくれていたので、期待は膨らんでいました。そして、彗星が太陽に近づくと今度は近すぎて見えない時期があります。10月10日以降に今度は夕方の西の空に見えてきます!10日はさすがに西の空の低い場所。西が海の逗子海岸でもなかなか難しいかと思います。日没後1時間くらいしないと暗くなりませんし、薄明るい中にぼんやりとして彗星を探すのはかなり難しい。双眼鏡で狙いをつけて!とか、辺りをつけて、写真を撮るとか。いろいろ工夫が必要になると思います。
10月15日(火)は、「十三夜」。月の出は、15:50で、日没は17:08です。そこからだんだんと暗くなり、この日は西の空低いところの金星が一番星、それより北寄りにアルクトゥールスが見えてきます。この二つの星を結んで丁度真ん中辺りに、彗星があります。1
19時には彗星は水平線に沈んでしまいますが、この後も月は輝いていますので、ゆっくりとお月見を楽しいでいただけます!