2024-11-7 木
SSF Explorer 第32回 11月7日OA
今日は「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生に電話でお話を伺いました。
もう11月なんですねー。どんどん早くなる1年。
そんな、中、友人のSNSに酉の市がアップされてまして。これまたびっくりなわけです。
イメージととして、酉の市ってもう1年も終わるのね。。。という感じなもので。
そして、今年は三の酉まであるので、火事が多いのか!?というお話を。
まずは、酉の市は11月の最初の酉の日が「一の酉」なのです。最初の酉の日ってなんだ???皆さん十二支はご存じですよね。これに十干という甲乙丙丁・・・というあれです。全部言えませんが、10あるわけです。
甲 (こう) ・乙 (おつ) ・丙 (へい) ・丁 (てい) ・戊 (ぼ) ・己 (き) ・庚 (こう) ・辛 (しん) ・壬 (じん) ・癸 (き) の総称。これに五行 (ごぎょう) の木・火・土・金・水を結びつけ、さらにそれぞれ兄 (え) (陽)と弟 (と) (陰)を配し、甲 (きのえ) ・乙 (きのと) ・丙 (ひのえ) ・丁 (ひのと) ・戊 (つちのえ) ・己 (つちのと) ・庚 (かのえ) ・辛 (かのと) ・壬 (みずのえ) ・癸 (みずのと) とよぶ。ふつう十二支と組み合わせて用い、年や日などを表す。
10と12を組み合わせると60で一周するのです。年で行くとこれが還暦。
話がずれてきましたが、年だけでなく日付もこの十干十二支を使います。なので、毎日何かの干支があるのです。日めくりカレンダーなんかだとちゃんと書かれています。そして、日の干支は改暦とは無関係なんです。何があっても続いているんだそうです。あの明治の改暦でも日の干支は不断だそうです。
そんな決まりの中、11月の「酉の日」が酉の市です。12日間で1周しますので、月の初めのころに一の酉があると、「三の酉」まである確率が高いですよね。
で、火事とのつながりですが、鶏が神様の使いで、夜に3度も現れて天からの知らせ、という説とか、シンプルに火の用心、とか。一番ふむふむ、と思ったのは、旦那衆が商売繁盛の熊手を買いに酉の市へいくとかこつけて、吉原へ行くのをおかみさんたちが、こんな噂を立てたという説。お月見の「片観月」は縁起が悪いというのは吉原の女性たちが少しでもお客さんにたくさん通ってもらいたいから説がありましたように、吉原に絡んだ説はでてきますねえ(笑)
それで、酉の市を調べていたら、熊手の買い方というのもあって。
1.まず小ぶりの熊手から始めよう
小ぶりでもしっかり作り込んである熊手がたくさん出ています。
[1,000円ぐらいの豆熊手もありますが、売れ筋は10,000~50,000円です。
まず、予算を決め、境内を見て歩きます。熊手は買い始めたら毎年大きくしてゆくのが良いといわれます。始めから大きすぎるものを求めないように注意しましょう。
数百軒もの熊手屋さんがあり、デザインもそれぞれです。じっくりと見て回り、一番気に入った熊手を見つけてください。
2.威勢良い熊手商さんとの駆け引きを楽しもう笑顔の商談の首尾はいかにお気に入りの熊手屋さを見つけて店の前に立つと、すぐに威勢のいい掛け声が飛んできます。ここでたじろいではいけません。まず、予算より少ない額を言ってみます。熊手屋さんはきっと、あなたが欲しいなと思った熊手より小さい物をすすめてくるはずです。
さてそこからが、酉の市名物「熊手の商談」、熊手屋さんとお客さんとの笑ったり騒いだり、あの手この手のバトルの始まりです。骨董市やフリマのつもりで駆け引きを存分に楽しんでください。
3.商談を決め、粋な「だんな」になりきろう交渉が成立したお客さんに開運の酒をふるまう店もあります。
いよいよ商談も大詰め、どれだけ値切れるかは腕次第です。うまくいけば熊手屋さんの気っぷのいい「まけた、まけた」の声が聞けるかもしれません。でも、昔は値切った分だけ「ご祝儀」として店においてくるのが粋な熊手の買い方とされていました。
買った(勝った)まけた(負けた)と言い交わして商談を楽しんだ後、お客はご祝儀を出してちょっとしたお大尽気分を味わい、熊手屋さんはご祝儀をいただいてより儲かった気分を味わったのです。
4.家内安全、商売繁盛の手締めは思い切り威勢よく全員で威勢の良い手締め求めた熊手はお店の中央にかかげましょう。周りに集まった熊手屋さんの威勢のいいかけ声で、手締めとなります。「家内安全・商売繁盛」と大勢で手を打つ瞬間は最高です。
熊手とともに来年の福を手に入れたお客さんと、差し上げた熊手屋さん、お互いに「有り難うございました」の言葉とともに笑顔がこぼれます。
5.熊手は高くかかげて持ち帰ろう帰りは、来年の酉の市までの1年間、より大きな福をかき込んでくれるように願って、熊手を正面に向け高くかかげて歩きましょう。また、毎年のご贔屓さんとして馴染みになった店では、入山(お客の名前を江戸文字で書き上げた札)を差してもらえます。
6.小さく可愛い熊手も勢揃いご御贔屓さんの熊手に差す入山インテリア小物にもなるかわいい熊手翌年には前年に買った熊手を納めに来ましょう。酉の寺長國寺では納められた熊手を、ていねいに浄めています。
熊手は商売をしている人が求めるものと思われがちですが、最近では和風小物などとして使うデザイン熊手も多種あります。じっくりのぞいてみて下さい。