2025-3-6 木
SSF Explorer 第49回 3月6日OA(星空リビング)
今日のSSF Exploreは「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生にご出演頂きました。
昨日は、「啓蟄」だったのに、ここのところは冬に戻ってしまったような寒さでしたね。
啓には、戸を「開く」「開放する」などの意味があり、蟄には「虫などが土の中に隠れて閉じこもる」という意味があります。つまり、虫たちが地上に出てくるということ。
虫という漢字はもともと蝮(まむし)をあらわす象形文字で、昔は昆虫に限らず、蛇や蜥蜴、蛙なども虫と呼ばれていました。
たしかに、漢字が虫偏になっていますよね。
そして、春と言えば「春眠暁を覚えず」。
旧暦三月(今年は3月29日から)は、「夢見月」とも呼ばれます。聞いただけで眠くなりそうな。眠いのも春のせいにして、ぽかぽか陽気に昼寝でもしたいものです。
だからという訳ではありませんが、夕方に見えるものをご紹介しておきましょう。
まずは、3月8日(土)に水星が「東方最大離角」という状態になります。
これは、太陽に一番近くで公転をしていて、つまり太陽から遠く離れることがない水星が、それでも最大に太陽から離れて見える、という日です。東方と西方とありますが、東方は夕方の西の空、太陽が沈んだらすぐに見え、西方は、朝方の東の空、太陽が昇る前に見ることができます。今回は夕方に見られる水星なので、早起きの必要もありません。ただし、西の空の開けた場所が必要。逗子海岸はいいですね。
それから、3月14日(金)、コレも夕方。
月が月食で欠けたまま昇ってくる「月出帯食(げつしゅつたいしょく)」という現象が見られます。ただ、これは、東の地平線が開けていないと、そして、双眼鏡があった方がわかりやすいと思います。
この日は月食ということで、満月です。
3月の満月を、アメリカやヨーロッパでは「ワームムーン」と言います。春になると土壌が解け、土の中から芋虫やミミズが姿を現すことから、このように呼ぶようになったそうです。どこも似てますね。
夜空もいよいよ春です。夜9時くらいになれば、冬の星座たちは西の空に傾き、南にはしし座など春を代表する星座たちが見えています。