2025-5-16 金
SSF Explorer 第59回 5月16日(星空リビング)
今日のこの時間は「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生にお話を伺いました。
GWはいかがでしたか?
私は、久しぶりに何も自分のイベントがないGWをのんびり過ごしていました。それもこれも、歯のせいです・・・。でも久しぶりに協力隊をやっていた井原市に帰って、いろんな人に会って、それはそれは充実してました。タイヤもようやくノーマルタイヤに替えましたし。火星とプレセぺ星団は見られましたか???私、実は見損ねました(苦笑)タイミングを逃したというか。
そして、あっという間に連休が終わり、逗子はいよいよ花火大会!楽しみすぎます。花火が終わる20:15に西の空に見えるのはどんな星たちでしょうか?
まず、水平線近くに明るい星があったらそれは木星です。木星よりも上には、まだ冬の星座が見えています。木星より少し北に明るい星があります。ぎょしゃ座のカペラです。木星の上の方には二つの明るい星があります。ふたご座のカストルとポルックスです。カストル、ポルックスや木星より西にもう一つ明るい星。それは、こいぬ座のプロキオン。冬の大三角を作る星の一つですね。
ふたごの星から斜め左(西の方角)に赤い星があります。これが火星。ずいぶん移動しましたね。それでも、プレセぺ星団からそれほど離れてはいませんので、花火大会に双眼鏡を持って行ってもいいかもしれませんね。火星の上には「獅子の大鎌」。先ほどの西の空の低いところに冬の星座がまだ見ていましたが、さすがにオリオン座は沈んでいます。すると、東の空の低いところにさそりが頭を出していますよ!逗子海岸は東の空には山があってちょっと厳しいかもしれませんが。もうさそりが昇ってくる時期になりました。季節は巡っています。どうせ、道が混んでなかなか帰れないなら、浜辺でゆっくり星を見てもいいかもしれませんね。
つい最近、ボイジャーの情報がネットに上がっていました。懐かしいですね。
ボイジャー1号は、1977年にNASAが打ち上げた無人探査機です。ミッションは木星や土星の外惑星とその環や衛星を近くが観測するというものです。1977年9月に打ち上げられたボイジャー1号は、1979年3月5日に木星へ最接近しました。そして、1980年11月2日に土星に最接近。そのころ、私は病気で入退院を繰り返し、高校は2年間休学するということになるのですが、そんなときに見た、木星や土星の写真に本当に感動しました。こんなにも美しく不思議なものが宇宙には数えきれないほどあるのだ!と。「Newton」はカラーの美しい写真が載っていて、本当に大好きでした。
ボイジャー2号は、1977年8月20日に打ち上げられ、木星よりも外側の惑星や衛星を探査するための無人宇宙探査機です。
この2機は、たくさんの写真やデータを地球に送ってくれて、さらになんと、今なお旅を続け居ています。今どこにいるのか?
現在の位置はボイジャー1号が太陽から166天文単位以上、ボイジャー2号が太陽から138天文単位以上離れていて、通信には片道だけでも1号が23時間以上、2号が19時間以上かかるそうです。(2025年2月10日時点)
太陽から吹き出す高温のプラズマ「太陽風」は地球に届くとオーロラを見せてくれるものですが、この太陽風が届く範囲を「太陽圏(ヘリオスフィア)」と呼びます。2012年太陽から212天文単位の時点でボイジャー1号は太陽圏の一番外側「ヘリオポーズ」を通過し、人類が送り出した探査機として初めて太陽圏を脱出。星間空間へ突入したのです。このニュースを見たときもすごい!!!と思いましたが、ボイジャー1号が目指す「オールトの雲」と呼ばれる領域(太陽系の重力圏の最果て)に達するまであと約300年かかると。でもこれは、そのオールトの雲の内縁に達するまでの時間で外縁を抜けるには3万年かかると推定されているそうです。気が遠くなりますよね。ちなみに、ボイジャー1号は秒速約17キロメートル。ボイジャー2号は秒速約15キロメートルだそうです。