2025-9-5 金

SSF Explorer 第75回  9月5日

9月に入りました。

何と、今日は台風接近中。

雨台風で、スタジオの窓を雨が打ち付ける中、お話を伺いました。

「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生

9月は、大注目の天文現象があります!皆既月食です。

星空リビングでも何度かお話ししているので、もう知ってますよ~という方もおられると思いますが、まずは、日食とはどんな現象か?というコトからお話しします。

月食とは、太陽→地球→月の順番に一直線に並んだとき、地球が作る影の中に月が入ってしまうことを言います。地球の影にすっぽりと入ってしまうことを、皆既月食、部分的に欠けた様に見えるのが、部分月食です。太陽→地球→月の順番に一直線に並ぶ時というのは、満月の日ということになります。

では、なぜ、毎回、満月の時に月食が起こらないのか??これには、宇宙の大きさを知っておく必要があります。月食を本やネットで調べてみると出てくる図があります。太陽→地球→月の順番に一直線に並んでいる図です。地球の影に月が入っています。

でも実際には、このような図の縮尺ではなく、想像するとなかなか難しい大きさです。一度計算したことがあるのですが、直径158センチのボールが、逗子駅前交差点にあったとします。コレが太陽です。そして、地球はどこにあるかというと逗子市役所の京急の踏切の法の角っこ。そこに、直径1.5センチの玉があって、それが地球。その地球の43センチ離れたところに直径4ミリの更に小さな玉が、これが月です。

どすですか?この大きさと距離の関係。なかなかですよね?そこで出来る地球の影は横から見て太陽と地球の延長線に出来るいわゆる軌道上に出来るのですが、月の軌道はこれから5度ほど傾いているのです。この傾きによって毎回ではなくて、時々になるわけです。さらに、部分月食にしかならないときと、皆既月食になるときとあるわけです。

さて、今回は皆既月食です。

見られる時間は、

9月8()の夜中、7日から8日にかけての127分から欠け始めます。月の左上から欠けていきます。そして、皆既食というすっぽり影に入るのが、230分そこから353分まで皆既です。その後はだんだん戻ってきて、457分にはいつものお月さまです。皆既月食中の月は真っ黒になるのではなく「赤銅色」になります。これは、太陽の光の波長の長い赤が地球の裏側に回り込んでくるので、見える色です。

肉眼で楽しめる天文現象。晴れを祈ってぜひ観察してみてください。