2025-11-28 金
SSF Explorer 第87回 11月28日 「池子の森のお話」大塚隆之さん
先ずは11月8日土曜日に実施した植物観察会についてお話を伺いました。
観察会では今年の紅葉が少し早いという話しをしました。
池子では黄色く色づく樹種が多いですが、赤く色づく樹種で最も代表的なのが「ハゼノキ」です。ウルシ科の樹種です。ハゼノキの別名は「リュウキュウハゼ」で、本来は沖縄などの亜熱帯地方に分布しますが、蝋をとるために江戸時代に琉球王国を通じて主に西日本で植栽されたようです。今池子の森や逗子でみられるのはそれらが野生化して拡がったものと考えられています。寒さに弱いので黒潮の影響下にある関東地方以西の海沿いの地方に生育しています。
ムラサキシキブの鮮やかな紫色の実をみていただきました。花屋さんでムラサキシキブを売っていますが、実際はこれはコムラサキです。色づきや実の色などが違います。
ススキとオギの違いを説明して穂の細かい識別点をルーペで観察し、皆さん驚きながら納得していました。
実際にスタジオに持って来てくださったのですが、晋道がお月見で飾っていたのはススキではなくオギだったかも知れません。
林縁部のの明るい環境に生育する樹種をいくつか紹介しました(ヌルデ、ネムノキ、カラスザンショウなど)
カラスザンショウはサンショウの仲間と説明したとき、サンショウの葉を料理の彩として豆腐に乗せることがありますねと説明したところ、若い参加者のかたからは「?」という反応。これも観察会のお話しのネタにさせていただき、みなさんで世代間ギャップ?がありますねと笑いあいました。
後半は、クマ被害のニュースが連日報道されていますが、池子の森や逗子周辺ではくまは大丈夫?というお話しでした。
今のところ三浦半島やその近郊ではクマの生息は確認されていませんので出没する可能性は低いですが、多摩地域や丹沢では生息していますので、街伝い、川伝いに行動範囲を拡げてやってくることもないとは言えません。クマが街にやってくる要因はいろいろあるようですが、街と山(自然)との境界があいまいになっていることも指摘されていますね。山を人が管理しなくなったから野生動物が里にアクセスしやすくなったという具合です。
池子の森ではタイミングよく(前回もお話しした)管理計画にもとづいて主にササ藪を刈りはらう予定になっています。公園なのでこのような管理をしていかなければならない点は昨今のクマ被害のニュースを持ち出しても理解が得られやすいと思います。
沼間の奥ではイノシシの出没の声も聴きますので、池子の森で出てこないように今後一層の管理をしていかないといけないと思います。
野生動物と人間が近づきすぎないためには、管理が必要なのですね。
ありがとうございました。






