2025-12-26 金
SSF Explorer 第91回 12月26日「池子の森のお話」逗子市環境都市部緑政課主事の森拓也さん
今年最後の放送。
「池子の森のお話」逗子市環境都市部緑政課主事の森拓也さん

この番組を始める際に、池子の森は自分自身良く知らず、行ってみると本当に美しく気持ちの良い場所で、こんなに近くに良い場所が有るのにご存じない方が多い事を残念に思い、少しでも知って頂く事が出来たらと思います。
今月、来月の2か月間は逗子市環境都市部緑政課主事の森拓也さんに池子の森のご紹介とルールなどをお話しいただきました。
★池子の森は水曜日・土曜日・日曜日・祝日の8:45~17:00開園です。
★年末年始 年内は明日、12月27日土曜日まで
12月28日(日)、12月31日(水)、2026年1月3日(土)は臨時休園
新年は1月4日(日)からです。
森さんから池子の森自然公園がどのような場所であるのか、また池子の森自然公園は皆様がお住まいの近くにある比較的小さな公園、いわゆる街区公園とは少し異なった、ある意味特殊な公園でもあり、来園者の方々には必ず守っていただきたいルールについてお話しいただきました。
- 池子の森自然公園緑地エリアについて
まず初めに、池子の森自然公園はスポーツエリアと緑地エリアの2つのエリアに分かれています。京浜急行の神武寺駅側の踏切を渡り、左側に400mトラックや野球場、テニスコートが見えるエリアがスポーツエリア、そこからさらに進んでトンネルを抜けた先にあるのが緑地エリアです。
スポーツエリア内の運動施設を利用されたい方は、逗子市スポーツ協会が窓口となりますので、池子の森自然公園管理事務所または逗子アリーナにてご相談ください。
- 池子の森自然公園の豊かな動植物について
そして、本日の主なテーマである緑地エリアは、2016年3月19日―今から約10年前―に米軍との共同使用地として開園いたしました。それ以前の約70年間、ほとんど人の手が入らなかったこともあり、今でも緑地エリアでは豊かな動植物を見ることができます。
緑地エリアで見られる豊かな動植物は、市内の他の公園にはない魅力となっており、自然の遷移が進んだ貴重な森は、春には新緑、秋には紅葉が楽しめる落葉樹と、冬でも暖かみのある青々とした常緑樹が併存し、四季折々の景色が楽しめます。また、市の花であるホトトギスは9月から10月ごろに、県の花であるヤマユリは7月ごろに見られます。見頃は少し先にはなりますが、来園された際にはぜひ探してみてくださいね。なお、豊かな自然をこれからも保っていくために、周辺の森は立ち入りを制限する森林保全エリアになっています。年に数回ほど市主催の植物観察会を開催していますので、広報ずしや逗子市ホームページなどをご覧いただき、ぜひお申し込みください。
続いて、電柱や看板など人工物がなく遮るものがない広々とした空には、様々な種類の鳥が見られます。早春から初夏にかけては、オオルリやウグイスなどのさえずりが聞こえることがあり、時には、ノスリやミサゴ、オオタカなどの猛禽類が見られることもあります。こちらも年に数回ほど、市主催の早朝探鳥会を開催していますので、広報ずしや逗子市ホームページなどをご覧いただき、ぜひお申し込みください。
さらに、三浦半島ではあまり見られなくなったヨシで囲われた池の周辺は、貴重な水辺となっており、カワセミやサギ類などの水辺の鳥、トンボやホタルなどの水生昆虫が数多く生息しています。生息している多様な生物をこれからも保全していくために、池や周辺の小川は水環境保全エリアとして立ち入りを制限しています。
- 池子の森自然公園の利用ルールについて
ここまで池子の森自然公園には豊かな植物や森、鳥や昆虫がいるといった魅力をご案内してきましたが、これら池子の森自然公園の魅力である貴重な森や動植物を守るために、来園者には守っていただきたいルールを、少し多いですが7つ定めています。いずれも、自然を守るという前提に立てば難しくありませんので、必ず守ってくださいね。
ルール①今ある自然を残すために動植物を傷つけない
希少種ではない生物は優しく手に取って観察することはできますが、もっとじっくり観察したいからと持ち帰ってはいけません。ちゃんと元の場所に放してあげてください。
また、緑地エリア内にペットを持ち込むことも厳禁です。ワンちゃんのお散歩に限り、舗装路上をお散歩することはできますが、舗装路から外れた芝生などには絶対に立ち入らせないようにしてください。
緑地エリア内に池や小川がありますが、釣りは禁止です。また、野生生物にエサをあげることも止めてください。
ルール②車両の緑地エリアへの乗り入れ禁止
車やバイクが通行できるのは、トンネルの手前、スポーツエリア内のみです。緑地エリア内に立ち入ることはできません。
自転車に限り、池子側出入口と久木側出入口の間を通り抜けすることはできますが、こちらも通行は舗装路上のみです。通行の際には来園者に十分注意してください。なお、緑地エリアを利用する場合は、自転車を停める場所がありませんので、池子側はスポーツエリア内の駐輪場を、久木側は出入口付近にある駐輪場を利用してください。
なお、米軍などの関係車両が通行することがありますので、舗装路上を通行する際はご注意ください。
ルール③花火、キャンプファイヤーなど火気の使用禁止
緑地エリア内は火気厳禁です。花火やキャンプファイヤー、バーベキュー、焼き芋、携帯コンロなど、とにかく火が出るものは使えません。また、当然ですがタバコも吸えません。公園内は全面禁煙です。
ルール④池や川のほか、立入制限区域への進入禁止
先ほどもご案内いたしましたが、森林や池、小川は立入制限区域となっています。森林の中を歩くことのできる場所として唯一、散策路と呼ばれる簡単なハイキングコースがありますが、それ以外の森林、池、小川には絶対に立ち入らないでください。
ちなみに、散策路はワンちゃん連れで入ることはできません。ワンちゃんはあくまで舗装路上のみです。
ルール⑤公園の占用や危険な行為・迷惑行為の禁止
池子の森自然公園に限らず、公園はみんなのものですので、限られた人数でスペースを陣取る占用はいけません。また、スケートボードやラジコン、ドローン、バット・クラブの素振りや集団での球技・ボール遊びはいずれも危険な行為です。楽器などで大きな音を出すことも迷惑行為にあたります。危険な行為や迷惑行為は絶対に止めましょう。
ルール⑥ごみは必ず持ち帰る
緑地エリア内にごみ箱はありません。環境の悪化につながりますので、ごみは必ずお持ち帰りください。
ルール⑦米軍施設の撮影禁止
冒頭でも説明いたしましたが、池子の森自然公園は米軍との共同使用地です。米軍の施設と隣接している箇所もございますが、米軍施設への立ち入りや、米軍施設の撮影は絶対にお止めください。
以上7点、長々と利用のルールや禁止事項をご案内いたしましたが、来園者1人ひとりがこれらのルールを守ることで、豊かな自然と来園者が親しめる環境を次世代につなげていくことができますので、ご協力のほどお願いいたします。
- 年末年始の開園状況のお知らせ
年の瀬が迫り、年末年始とのことで臨時休園、お休みをいただく日がありますのでお知らせします。
今年2025年の最後の開園日は明日、12月27日土曜日で、日曜日の12月28日と水曜日の12月31日は臨時休園いたします。
来年2026年の最初の開園日は1月4日の日曜日です。土曜日の1月3日は臨時休園いたしますので、来園されませんようご注意ください。
- さいごに
まだまだ池子の森自然公園に来たことが無いとの声を各所で聞いております。まずは、特に理由が無くてもかまいません、池子の森自然公園をぜひ訪れてみてください。そして魅力を直に感じ、その魅力を他の人に伝え、池子の森自然公園のファンがますます増えていくことを望んでいます。ありがとうございました。






