2026-9-18 金

SSF Explorer 第129回 9月18日 「星空リビング」

「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生

来週は、中秋の名月ですが、お天気の悪い日が続いていますね。

でも月が見えたら嬉しいな、ということで、月の話をしましょう。

月には模様がありますよね。白い部分と黒い部分があって、世界中でその模様の見えたかが違います。日本ではうさぎが餅をついている。うさぎはなんとなくわかるのですが、餅をついているか?というと・・・。チョット難しい。中国もうさぎ。あるいはガマガエル。うさぎの耳の部分を詰めに見立てて「カニ」、というの南ヨーロッパです。アラビアではうさぎの耳を立ち上がったライオンの後ろ足と見立てて「吠えるライオン」他にもいろいろありますが、この模様ができている白と黒の部分の違いはというと、岩石の違いなのです。

白い部分は、斜長岩というカルシウムやアルミニウムに富んだ斜長石が集まってできた、「斜長岩」です。

約46億年前に月が誕生したばかりのころ、表面はドロドロに溶けたマグマの海でした。これが冷え固まる際、マグマに含まれていた軽くて白い鉱物(斜長石)が表面に浮かび上がり、まず月全体を覆う白い「高地」ができました。

その後、月へ巨大な隕石が何度も衝突しました。この凄まじい衝撃によって、白い表面が大きく削り取られ、広大で深いくぼ地(盆地クレーター)が作られました。

衝突の衝撃で月の地殻に深いひび割れが入り、そこから月の地下深くにあった黒っぽい鉄やマグネシウムを多く含むマグマ(玄武岩質の溶岩)が大量に湧き出しました。

湧き出た黒い溶岩が、巨大なくぼ地をなみなみと満たして平らに固まりました。この玄武岩という岩石が黒い色をしているため、地球から見たときにそこだけが黒い影のように見えるのです。 玄武岩は良く聞く名前だと思います。

地球全体で、玄武岩の含有割合は1.62%ということですが、地球全体の表面積だと約60%〜70%。地球の表面の約7割を占める海の底すべてを覆っているため、地球で「最も広い面積を覆う岩石」です。そして、全火山岩(地表の溶岩など)だと90%以上。地球上で噴出する火山岩(マグマが地上で冷え固まった石)の大部分は玄武岩なのです。

こうやって、ちゃんと調べると、クレーターは白い部分、栗部分は「海」と呼ばれる平地。ということがわかります。では、アポロ11号が月面着陸したのは?

「静かの海」です。名前は聞いたことがある人も多いかと。では、それはどこにあるのか???月を見上げて、「アノ辺りか!?」なんてわかったら、嬉しくないですか???

うさぎの右の耳というか、下の方の耳というか、その付け根辺りなのです。

クレーターでわかり易いのは、うさぎの足下辺りの大きな白い部分。クレーターがあって、そこから放射状に線が延びています。これは、約1億800万年前に隕石が衝突してティコができた時、激しい衝撃で跳ね飛ばされた地下の明るい砂や岩石(噴出物)が、周囲へ飛び散った痕跡です。。遠くは1,500km以上離れた場所まで直線状に延びているのが特徴です。満月の頃に最も白く目立つので、中秋の名月あたりに双眼鏡や天体望遠鏡で確認すると楽しいと思います。

ということで、中秋の名月の9月25日に天体望遠鏡作りワークショップを開催します。

会場は、「黒門カルチャーくらぶ」の研修室です。

詳細は、Facebookのイベントページをご覧ください。