2019-8-7 水

ドミニカ共和国で シニア海外ボランティア・山内茂夫さん 

朝から強い日差しが照りつけています。横浜地方気象台から神奈川県に高温注意報が発表されました。

偶数月の第1水曜日は「シニアの挑戦!」 

2012年9月~2014年9月までドミニカ共和国で シニア海外ボランティアとして陶芸教育という職種で活動された、山内茂夫さんをゲストにお迎えしました。 

                

             ↑後ろの大きなポスターは 陶芸展の時のもの。

山内さんの赴任の任務は「国立美術学校の陶芸講師を指導する」ことでした。しかし赴任してみると陶芸学科はなく、陶芸講師もいませんでした。古いアメリカ製の電気窯1つだけで、他には陶芸に必要な設備、道具、材料が何もない所からのスタートでした。

校長先生と協議して、1か月間かけて4クラスを編成して、生徒を募集し、カリキュラムを作り、道具や教材を手作りで用意して不安の中でともかく授業をはじめましたが、 約半年間授業で制作した生徒の陶芸作品をプールして、夏休み前の6月に校内ギャラリーで第1回陶芸作品展を開催し、学内は勿論一般市民にも公開しました。当初は観客が来てくれるかとても心配しましたが前夜祭では会場前が大勢の人で膨れ上がり、開会時間を繰り上げるほど。生徒達が自分の家族や親戚、友達を案内して自分の作品を自慢げに説明している姿を見て、この国で陶芸を始めて良かったと感じた瞬間でした。生徒の作品を一般に販売する仕組みを作り、観光客に売れるようになったことも好評だったそうです。

                

生徒さんたちの作品をお持ちくださいました↑

ドミニカ共和国は カリブ海に囲まれた熱帯性気候で、明るい光の中で、果物は美味しく、音楽やダンス好きで、明日なんとかなるよ!!と物事をあまり深刻に考えない。宿題は忘れる、時間は守れない、整理整頓もいい加減。でも底抜けに明るくて憎めない人たち。現在もSNSなどで交流をつづけているそうです。

そもそも山内さんが シニア海外ボランティアとして活動しようと思ったのは サラリーマン時代に海外赴任や、海外出張で現地の人達に助けられ、とても親切にされた恩返しをしたいと思っていたからだそうです。

この2年間の活動でよかったことは、外から日本や日本文化を観ることができたこと。アニメの質の高さ、茶道をはじめとする和ティーストの奥深さ、折り紙人気など人生観が変わります。 現地の人達と生活目線で様々なことに一緒になって取り組み、苦楽を共にする交流から生まれる感動は想定外の人生になります、と。

シニア海外ボランティアについて詳しくは NPO法人シニアボランティア経験をを活かす会HPはコチラ