2019-9-17 火

SHONAN BEACH FM MAGAZINE Vol.55

三菱自動車 Shonan BeachDriving Emode 

 

  このたび湘南ビーチFMさまと東日本三菱自動車販売株式会社藤沢店さまのお取り計らいにより、三菱自動車アウトランダーPHEVの試乗体験をさせていただきました。紙面を借りてお礼申し上げます。

 

 さて、なぜ私がアウトランダーPHEVに興味を持つに至ったかについて説明したいと思います。

 2年ほど前、ある旅行会社の主催で今は廃止された寝台特急カシオペアが期間限定で復活することになり、その列車で東北に行く機会がありました。これまでは最速の交通手段、すなわち飛行機か新幹線で移動することになんの問題意識もなかったのですが、寝台特急で長時間ゆっくり車窓から景色を眺めていると、なんだか不思議な感覚を覚えました。なにかノスタルジックな、言葉では言い難いですが、子供のころ感じたことのある感覚でした。

 そういえば、私は子供のころ、車や列車に乗ったら、ほとんどの時間車窓に顔をへばりつけて外を眺めていました。「そうだ、旅は道中が楽しいのだ……」今は寝台特急がほとんど廃止されましたが、もう一度同じような感覚に浸りたいと思い、キャンピングカーの雑誌をめくっているとアウトランダーPHEVの特集が組まれており、話題になっていることを知りました。その時に偶然湘南ビーチFMのスタッフさんからアウトランダーPHEVの試乗ができるという話を伺い、丁度良いチャンスと思いお願いしました。

 さて、実際の試乗ですが、1泊2日で箱根、伊豆高原に遠征することにしました。運転して最初の印象は、まず走り出しの加速感です。アクセルを踏むといきなり体が持っていかれそうなモーター駆動の加速感。エンジンではなかなか感じることのできない加速感です。「京浜急行に乗っているようだ……」逗子あたりに住んでおられる方はよくご存じだと思いますが、過密ダイヤをこなすために、京浜急行の電車は発車後強く加速し、そして減速します。その加速感と減速感に似ているのです。また、アウトランダーPHEVは、減速時に発生するエネルギーを電力に変換し、制動の役割を果たす回生ブレーキがあり、特に長い下り坂では安心感があります。これもどこかで同じような体験したことを思い出しました。

 「箱根登山鉄道の下りの感覚と同じだ……」箱根登山鉄道は急こう配を下る際、モーターが発電する時の抵抗でブレーキをかけます。アウトランダーPHEVも回生ブレーキを強く設定すると、モーターの唸り声とともに、強く減速します。鉄道好きでなければピンとこない感想で申し訳ありませんが、モーター駆動の車は電車の乗り心地に似ていることに強く興味を惹かれました。

 

 これ以外にも試乗時に感じたことをまとめてみました。

 

 ・レーダークルーズコントロール

 高速道路などで走行時に前の車が減速すると、それに追随して自動的に減速、車間は保ったままでした。これには感動しました。

 

 ・静粛性

 電気の力だけで走っている時は大変静かです。ちなみに、伊豆の山中でスズメが道端で餌をつついているところに出くわしましたが、まったくスズメは気がつかず、しかたがないので車から降りて追い払いました。

 

 以上貴重な体験の機会をいただきありがとうございました。

 

 坂井 透