2020-10-1 木

ハープ奏者の伊藤美恵さん。

朝方は小雨が降っていましたが だんだん空が明るくなり・・今日は十五夜。お月見できそうですよ。

シリーズ・古楽ハープとめぐる音楽の歴史in葉山(葉山町教育委員会後援) ~楽士が奏でた響き~第1回公演は 10月4日(日)旧東伏見宮葉山別邸にて開催されます。今日のゲストは 葉山在住のハープ奏者・伊藤美恵さん。  

                

ハープといえば、オーケストラの中で弾かれる、大きくて、きらびやかな、足ペダルのあるグランドハープやレバーのある、アイリッシュハープをイメージされる方が多いと思いますが、 古楽ハープは、中世やルネサンス、バロックの時代に弾かれていた、いわゆる古楽器のハープを古楽ハープと呼んでいます。 

                

 明後日4日からスタートする「シリーズ・古楽ハープとめぐる音楽の歴史in葉山」は、ハープと共に、主に中世からバロック時代までの楽曲をお届けする企画です。 演奏だけでなく、歴史背景や関連絵画などとも関連づけながら、演奏を楽しんでもらえたら、と伊藤さん。

昔は、現代と比べ、人と人との関係も、人と自然との関係もより直接的であった時代で、ここ葉山は、海も山もあり、豊かな自然、人との関わりを大切にしている葉山の人々に通じるものが、昔の音楽にはあるなと思っております。ここから、古楽を発信していく事に意義を感じています、とも。

第1回のテーマは 楽師が奏でた響きと題しまして、中世民族音楽の中心でもある舞曲や、中世の歌を演奏致しま す。

今回共演する、歌手の辻康介さんは、イタリアに長く在住され、帰国後は、オペラやアンサンブルで活躍され、また、演奏だけにとどまらず、執筆活動もされています。そう、湘南ビーチFMのパーソナリティでもありました・・

パーカッションの蔡怜雄さんは、日本には数少ないトンバク、ダフ奏者として、幅広い分野で活躍され、これからの活躍が期待されている、若手のひとりです。

イタリア、イギリスの舞曲、スペインのモンセラート修道院に伝わる写本や、聖母マリアの様々な奇跡を歌った、カンティガ、12世紀後半パリのノートルダムで活躍したレオニヌスの作品など、いろいろなスタイルの中世の音楽を演奏します。

ノートダム大聖堂といえば、昨年火災という悲しいニュースで話題になってしまいましたが、今回、会場では、羊皮紙工房さん提供の、ノートルダム大聖堂が描かれた、写本のレプリカも会場に展示致します。

ききどころ について伺いました。~当時の楽士は、1つの楽器を演奏するだけでなく、様々な楽器を弾きこなし、歌い手であり、ダンサーでもあり、芝居、役者、手品師、曲芸師、時にはスパイとして活躍したそうで、多芸極まる職業芸人だったそうです。 そして今回 楽士として、プロフィールにある、楽器以外にも演奏します。ぜひ楽しみにしていただきたいと思っています。

番組内では スペインのバルセロナ郊外、モンセラート修道院に伝わる14世紀の写本、モンセラートの朱い本から、Inperayritz 喜びの都の女王を お送りしました。

リスナーさんから「ウォーキング最中なのですが、ハープの音色にうっとりしてしまいました」とツイート。

10月4日(日)旧東伏見宮葉山別邸にて

昼の部 14時開演  →満席です。

夜の部 17時開演(16時半開場)  →残り4席

お問い合わせは 葉山アーリーミュージックサロン 070-2667-2841