2020-9-30 水
「螺旋の映像祭」映像作家・仲本拡史さんと重田祐介さん、
さわやかな青空が広がっています。
今日のゲストコーナーでは、逗子アートフェスティバル2020企画 逗子アートフィルム「螺旋の映像祭」について 逗子アートフィルム主宰で逗子在住の映像作家・仲本拡史さん、葉山在住の映像作家・重田祐介さんにお話いただきました。
「螺旋の映像祭」ではアニメーションやメディアアートの展示とパフィーマンス、現代美術の映像作品の上映があります。映像の歴史が螺旋状に広がっていく様子を想像してこのタイトルをつけたそうです。
「螺旋の映像祭」のロゴ、メインビジュアルを作成したのは重田さん。 螺旋の螺の字は「ニシ」とも読み、これは貝に使われる名前。逗子葉山の海にも生息している「ナガニシ」という貝の形をモチーフにしたとのこと。「ナガニシ」の話を受けて 海の町にぴったりなアイコンだと、巻貝のシアターをイメージして図案化。貝の上のところに光が漏れているような線を入れていますが これは貝から延びる光が トゲのように見えるかなと思って、多くの人の心に刺さるような、映像祭になるといいなと思って光の線をいれました。
重田さんの展示作品は『星つぶ屋 Star Stall』
おでん屋さんの屋台みたいな作品です、と重田さん。この屋台には中にプロジェクターが仕込まれていて屋台の周りにアニメーションを投影することが出来ます。映像は屋台天井に取り付けられた大きな反射 板で空間的に投影されます。どこからかやってきた紙芝居屋のような上映空間は、映像を鑑賞する 人々も含めて物語的で舞台空間のようでもあり、スクリーンの中と外を分けるのではなく、アニ メーションの世界と現実の風景が重なり合いながら、全体としてひとつの物語的な世界が結実します。屋外で星空の元での展示・・楽しみです。
『星つぶ屋 Star Stall』は、10月10日(土)逗子文化プラザフェスティバルパークで、 10月9日と11日は 亀岡八幡宮境内で開催のミラーボーラーと一緒に展示。いずれも時間は夕方5時~夜9時まで。番組内でお送りした曲は、重田さんの作品の音楽を作ってくれた、岡本憲昭さんのWe stay here でした。
そして仲本さんの上映作品は 『Lager Than Life -short version-』(2020/12分)
「あなたの住む街の、海を見せてほしい」韓国に住むナム・ファヨンに頼まれて作ったビデオレターです。撮影したのは、逗子、葉山の海です。国籍、性別、年齢など、私たちの間には、様々な境界が存在しますが 海を見つめる時、私たちは同じ場所から生まれ、同じ場所に去っていくと感じることができるのでは?
10月10日(土)午後3時~ 逗子文化プラザさざなみホールにて
そのほか、今回の上映プログラムはどれも国際的に活躍する、映像作家たちの作品です。普段、現代美術の映像作品を観る機会のない方にも楽しんでもらえるような内容になっていますのでこの機会にぜひご覧ください、と仲本さん。上映は有料ですが展示は無料です。ご予約は逗子アートフィルムのfacebook、インスタグラムをご覧ください。
「螺旋の映像祭」展示作家さんは、池亜佐美、上平晃代、金井啓太、重田佑介+Zennyan、築地のはら、早見紗也佳、円香、佐藤径亮
パフォーマンスは本藤太郎、宮田涼介
上映プログラム① 大西景太『14のカノン BWV 1078』(2020/5分) 高田冬彦『Afternoon of a Faun』(2015-16年/5分) 仲本拡史『Lager Than Life -short version-』(2020/12分) 吉開菜央『Wheel Music』 (2019/14分) 玄宇民『逃島記』(2020/28分)
上映プログラム② 金井啓太『追憶と槌』(2019/7分) 久保ガエタン『My body is my laboratory』(2017/5分) 荒木悠、ダニエル・ジャコビー『マウンテン・プレイン・マウンテン』(2018/21分) 山城知佳子『チンビン・ウェスタン 家族の表象』劇場版(2019/32分)
スケジュールです!
10月10日(土)11:00-21:00 展示:11:00-13:30(入場は13時まで) 映像パフォーマンス:14:00-14:30 上映プログラム①:15:00-16:15 上映プログラム②:16:30-17:45 展示:18:00-21:00(入場は20時半まで)
<会場> 逗子文化プラザ さざなみホール/市民交流センターフェスティバルパーク(逗子市逗子4-2-10)、亀岡八幡宮(逗子市逗子5-2)
※一部有料。 詳しくは 逗子アートフェスティバル2020
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