2021-6-19 土

Daily Zushi-Hayama Friday 6月18日OA

◆「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生

6月も半ばを過ぎて、あっと言う間に「夏越しの祓え」ですよ。そして、その前に「夏至」来ますね。夏に至ると言う夏至。北半球では、1年のうち一番昼間が長い、夜が短い日です。426、真東より30度も北寄りから太陽が昇り、真南に太陽が来る1143分には、角度にして78度、もう、ほとんど真上ですね。そして、19:01に真西より30度も北側に沈みます。

昔昔から、夏至冬至、春分秋分の日の太陽の動きは暦の目安として使われてきました。有名なところでは、イギリスのストーンヘンジ。巨石が円を描くように並んでいるその姿は、好奇心をかき立てられますよね。そして、コレは、紀元前2500年から紀元前2000年の間に立てられたと考えられています。なぜ、このようなモノを作ったのか?未だに謎というもの、みんなの想像が膨らんだりして、ロマンが広がります。古代の天文台だったのでは?と言う説もあったりします。ストーンヘンジの巨石は、直径100mの馬蹄形の堀の中に直径30mほどの円に配置されています。高さ7mほどの巨大な門の形の組石(トリリトン)5組を中心に、高さ4-5m30個の立石(メンヒル)があります。その中心に祭壇石と呼ばれる石があって、夏至の朝、ここから100mほど離れた、ヒール・ストーンと呼ばれる高さ6mの玄武岩と、結ぶ直線上に太陽が昇ることから、設計者には天文学の高い知識があったのではないか?と考えられています。
このように、環状列石(ストーンサークル)という古代の遺跡は、少なからず天文に関係しているモノが多いのです。実は、日本にもこのような環状列石はあります。岐阜県野毛路温泉の近くにも、「金山巨石郡」という遺跡があります。環状になってはいませんが、ここは、太陽のカレンダーとして古代の人たちが使っていたのではと言われています。巨石の組み合わせで、太陽の光が筋となって、スポットライトのように地面に差し込みます。その形を岩に刻み、夏至の日のその光の形、その前の日、またその前の日・・・と他にも、冬至の時、春分秋分の時と時を知らせる印がたくさんあるのです。そして、今年の夏至に、ここに行って来ます。