2021-8-19 木

葉山在住の歌手・辻康介さん

今日のゲストは 葉山在住の歌手・辻康介さん。辻さんは、イタリア古楽を中心にグレゴリオ聖歌から新作まで様々な音楽を、時に独自訳日本語でも歌い、作曲もされ、様々なグループを主宰しています。そして湘南ビーチFMでもかつてクラシック番組や朝の「いってらっしゃい」でもパーソナリティを務めました。

                

そして今回は新しいユニット「辻康介と葉山古楽婦人会」についてお話いただきました。 

演奏メンバーは皆、葉山に住み、ヨーロッパの古楽を専門にしています。メンバーは日頃それぞれ各地で活動していますが、葉山での活動にこだわって、葉山だけで活動する地産地消の演奏団体を立ち上げました。メンバーの編成:歌、バロック・ヴァイオリン、バロック・ハープ、イタリアン・チェンバロは、1600年頃のイタリア音楽をやるにはなかなか悪くない編成でした。 今、1600年頃のイタリア音楽の専門家は実は日本にはたくさんいますし、首都圏には特に多いです。が、こんなに近くにいるのは珍しい・・やるしかない!と。

お送りした曲は クラウディオ・モンテヴェルディ作曲 音楽劇「オルフェオ物語」より「森よ 憶えているか」

演奏する音楽は、偶然集まったメンバーの編成にとってほぼ理想的な、1600年頃のイタリア音楽です。音楽史ではルネサンス最後にしてバロックの始まりと言われる時代です。この音楽を中心に葉山でどれだけのことが出来るかということも1つの挑戦です。

 

                 

延期となってしまった9月12日のコンサートのテーマは「オルフェオの音風景」でした。 日程が決まりましたら 番組内で改めてご案内いたします。

さらに シリーズ・古楽ハープと巡る音楽の歴史「イスパニアの音楽」が 9月26日に  同じく 旧東伏見宮別邸で開催されます。 今のところ開催予定です。

これは古楽婦人会のメンバーであるハープ奏者の伊藤美恵さんが企画しているコンサートシリーズで、ハープを中心にいろんな時代のヨーロッパ音楽を紹介しようというものです。 今回2回目なんですが、テーマはスペイン・イベリア半島です。

 演奏家にとって 旧東伏見宮別邸で 演奏することについてもうかがいました。1914年に出来上がった洋館。まわりの環境音(自然の音)が入ってくる、あまり大きすぎない、木造で天井が高いからこその良い響きがある、コロナがなければお茶を飲んだりすることもできる、本当は音楽、とくに室内楽は、こういうところでこそ楽しむものじゃないかと、思います。

最後にリスナーさんへ「葉山古楽婦人会の活動は、1600年頃のイタリア音楽を葉山でやるというマニアックな企画で、そうは言っても、ときには日本語で歌うこともあるかもしれませんし、オリジナルの曲をやったりということもあるかもしれません。ですが、葉山古楽婦人会が地産地消、葉山だけの演奏活動をどこまでできるか、という社会実験でもあります。 これから、個人邸のお庭やサロンから、レストランやバーとか、コロナの様子を見ながら葉山じゅうで演奏したいと思っています。 コロナ禍が去った時、ポストコロナにおいては葉山縦断ツアーというか葉山シラミつぶしツアーをやりますので、お気軽にお問い合わせください!」