2021-11-1 月

Pachamama LOVE THE BEACH

こんにちは江刺家愛です。

逗子海岸の養浜について。

逗子ビーチクラブ 代表 真壁さんにお聞きしました。

毎年3月に、逗子海岸西浜エリアに砂を入れています。

この砂は、田越川に溜まった砂、土。

運ぶ量は、3500トンほど。

今年も入れたのですが、先日見に行きましたところ、

すでに殆どが流れ出てしまっていて、

この日午後5時前では、浜は25メートルほどしかありませんでした。

端に設けられている「避難通路まで」海水が入ってきそうでした。

ちなみに。嘗ては、ハマナスの葉が沢山しげっていたのが、

今は全く見られません。

 

この逗子海岸、西浜の砂が流れ始めたのは、平成10年前頃。

赤灯台の建設からだそうです。

逗子湾への波の入り方、地形、潮の流れが大きく変わったとのこと。

 

この流れを「止める、砂を定着させる」のはとても難しく、

これまで国、県、逗子市で幾つかの方法を試していまして、

その一つに興味深いものがありました。

砂粒が粗い方が良いのでは?と、千葉の川砂を持ってきた事がありました。

ところが、他の土地のものだと混ざりにくく、馴染みにくいようで、

結局 砂は定着せず…。

やはり長年培って作られた、その土地の風土に適した砂でないとダメなのだと思いました。

 

その後、ここ数年は田越川に溜まった砂を運んでいます。

が、なかなか上手くいかないのが現状のようです。

尚、田越川には、大西が吹いたり台風が発生すると、

浜の砂が入って大量に溜まります。

 

という事で、

同じ土地の川砂でも留められない、養浜の難しさ。

真壁さん曰く、

このままだと、この砂が全部無くなるまで、侵食は止まらないだろうと…。

しかし、侵食を和らげる事はできるのでは?と、真壁さんが考えられている方法の一つが、

岸近くにジャカゴを使ったTバーを設置する方法。

ジャカゴの中に、人が運べるくらいの石を入れ、それをまとめてTバーにする。

これで、砂の流れを止められ、同時に貝や小魚が住み着く可能性も出来る、と。

なお、ジャカゴとは、古くは竹を材料としてのかごを編み、内部に石をいれ、

河川工事等に使用したことに始まります。

 

養浜、浜を守る、海を守る方法、

その土地ごとに工夫されていたり、それぞれのお考えがあるかと思うので、

皆様のご意見を是非聞かせて下さい。