2021-12-21 火

「きかちゃんを救う会」前島麻子さんと 清水涼子さん です。

葉山町提供「わっしょい!葉山」

今週は「きかちゃんを救う会」代表 前島麻子さんと 副代表 清水涼子さん です。 以前にもご出演いただいた広報の鈴木愛さんもスタジオ外から見守って下さいました。

                 

葉山町在住で重い心臓病を患う森木花ちゃんのため募金活動を行っていた「きかちゃんを救う会」のみなさんが 3億5千万円の目標額達成のご報告に町長室にいらしたことは  広報葉山11月号でも取り上げられていました。これまで番組内でも募金がスタートしたころとチャリティコンサート開催について(結局中止になってしまいましたが) 2回ほどご紹介させていただきました。

改めて、救う会の立ち上げの経緯についてうかがいました→きかちゃん親子とは、きかちゃんのお兄ちゃんが通う幼稚園の役員活動の中で出会いました。 当時1歳前後だったきかちゃんはとても元気な女の子でしたが、その後急に体調を崩し、入院、病気の発覚となりました。 私たちはお母さんから話を聞いたり、お兄ちゃんを預かったりくらいしかできなかったんですが、いよいよ日本で待っているのは厳しい、渡航移植をしたい、という話を聞き、それしかきかちゃんの生きる道がないという現実に、共に役員をしていたママ友たちを中心に、救う会を立ち上げることになりました。 とにかく時間がないということで、募金も3ヶ月での達成を目標にひたすらできることをやっているうちに、たくさんの方に応援いただいて、達成できたという感じです。

コロナ禍での募金活動は大変だったことについてうかがいました→やはり集まり自体が気軽にできないことは、いろんな制約になりました。 緊急事態宣言が出た時には、チャリティコンサートも中止になり、また街頭募金でのボランティアさんを募ることもストップしたので、いろんな意味で不安もありました。 ただ、コロナ禍に入ってすぐではなく、世の中がある意味だいぶ慣れてきていたので、オンラインを取り入れることも、SNS等への関心もおそらく以前より増えていて、これができないなら違うアプローチをしようという考えになりやすかったです。 YouTuberさんが取り上げて広げてくださったことも、以前はマスメディアに頼ることが多かった部分を、こうして個人が広げてくださる、市場が開けていることをすごく感じました。 自分たちが動きづらい分、強力なボランティアさんがそれぞれの地元でたくさんの募金箱(全国で750個)を設置してくださったことも、本当にありがたかったです。

募金の目標額が達成されきかちゃんは渡米されるまでは? →募金達成の目処がついてからは、病院の方でも色々と渡航のための治療の調整やきかちゃんの心のケアなど、両親含め慌ただしくなっていました。 渡航当日は、きかちゃんとお母さん、先生は病院から救急車で向かいましたので、お父さんとお兄ちゃんは先に空港で手続きを済ませて待っていましたが、救急車から降りてくるきかちゃんを見たお兄ちゃんは嬉しさでぴょんぴょん飛び跳ねて、実物のきかちゃんとの1年以上ぶりの再会を喜んでいました。 チャーターにはアメリカから専用の医療スタッフとクルーが、また日本からも担当の先生をはじめ医療スタッフの方が同乗してくださり、先生方はアメリカに着いたらすぐに帰国というハードスケジュールでした。 医療チャーターを含む渡航についての調整全般を担ってくださる専門の方もいて、渡航移植がいかに大変かを知ると共に、募金だけでなくたくさんの方のこうした支えがあって成り立っていることを実感しました。

現在のきかちゃんは どのような状況なのでしょうか?→渡米した直後に、たくさんの検査や両親の面談を経て、アメリカでの移植希望リストに登録が完了しましたので、現在は待機している状態です。 国が変わるとお薬や治療法も変わってくるので、アメリカの薬に変わって、色々と調整が続いています。治療等には慣れるまでに時間がかかる反面、看護師さんの計らいで、お兄ちゃんも週に2回病室に入れてもらえることになったので、数年ぶりに家族の時間が取れたりもできているそうです。ただNYでもコロナ陽性者が多く出たことからしばらく隔離状態になるなど、状況も色々と変わっているようです。 CLS(チャイルドライフスペシャリスト)という専門スタッフが、日本でもアメリカでも同じように、絵本を作ってきかちゃんにも分かるように今の治療についてやこれからのことについて説明できるようにと寄り添ってくださっているようです。きかちゃんは歌が大好き!よく「どんぐりころころ」を大きな声で歌っているのですが アメリカの看護しさんも歌えるようになるくらいだとか・・・また英語の手遊び歌を教えてもらったりしています。

これからの救う会としての活動は?→救う会としては、募金の管理がありますので、きかちゃんが帰国したのちも余剰金が発生した場合は、規約に記載の3年間の保持、その後他の救う会への寄付などをして、最終会計報告をするまでは存続いたします。 現在もビーチクリーンは不定期で続けていますが、そうした活動は続けていきたいと考えています。 今回のきっかけでたくさんの方々との出会いもありましたので、いろんな形で活動がつながればいいなと思っています。

きかちゃんの様子について、また 救う会の今後の活動については 救う会のHPやFACEBOOKで ご覧ください。

リスナーさんからも「微力ですがお役にたててよかった、元気になってください」とツイート。今後もぜひ きかちゃんを、救う会を応援してください。

そしてなんと!きかちゃんNYから聞いてくれていたそうです。うれしいです!