2022-2-18 金

Pachamama LOVE THE BEACH

こんにちは江刺家愛です。

海の環境を、今日は人に視点をあてます。


視覚障害や知的障害をお持ちの方、若年性認知症の方、車椅子を使用されている方など、

みんなが波乗りを楽しむ、海に親しむ、仲間と繋がる活動をされている、

サーファーズケアコミュニティ 「ナミニケーション」、主宰者の 柴田康弘さんにお聞きしました。

ナミニケーションは月1回、由比が浜海岸で、障害をお持ちの方などと共に、


サーフィンとビーチクリーンを行っています。


サポートメンバーは整形外科医や理学療法士、作業療法士、サーフィンインストラクターなど。


サーフィン経験者がボードを押さえて、安全な波にのれるようサポートし、


最初はボードに立たないで腹ばいのまま波に乗ったり

視覚障害の方には、拍手をしたり手を叩いて、波がきた事を知らせたりと工夫しています。


その方のレベルに合わせて、波が割れるスポットまで一緒にいき、波が来たら後ろからプッシュ。


波に乗っている間も、波から落ちたらすぐに抱き起せるように、波の間と波打ち際にメンバーを2,3人ずつ配置してます。


浜辺では車いすをメンバーみんなでもって移動したり、ウェットスーツへの着替えなどのお手伝いもしています。

参加者された皆さんは、「陸の上では味わえない気持ちよさがある!」


ビーチにいるだけで、波に浮かんでいるだけで気持ちいいとの声が。


更に、あまり自分から何かをしたいと言わない方が、「また海へ行きたい」と意思表示されるようになる事があります。

心がけている事は、サポートしてあげるとかボランティアしているという感覚よりも、

同じサーファー仲間として出来ないところは助け合って、一緒に楽しもうよ!という、

フラットな関係、気持ちで接しています。


これは、自分も何らかの障害をもって、もしサーフィンをできなくなっても、


仲間に海に連れてきてもらって 助けてもらいたいですし、サーフィンを出来なくても、

仲間とビーチで楽しくすごしたい、そんな想いがあるからこそ。


なにより、波に乗るみんなの笑顔を見て、自分たちも嬉しくなります。

海岸の環境面については、

由比が浜海岸には歩道から浜へとスロープがあり、

車椅子の方は途中まで降りやすいかと思いますが、スロープには台風の後など砂が溜まってしまい、

車いすが通りづらい時もあり、定期的に、特に強風の後などは、砂をはく必要があります。

そして理想としては、波打ち際までスロープと手すりがあれば、

車いすの方が波打ち際まで車いすで移動でき、そこからは車いすから降りて、

砂の上にお尻をつけて自分の残っている力を使って、海に入る事ができます。


また、海用の車いすを夏だけでなく、通年自由に使えるように海に配置したりすると

海へのハードルが下がると思います。


周りの一般の方も、自然体でお手伝いしたり、笑顔でこんにちは!と

フレンドリーに声を掛けたりするだけで、気軽に必要な支援ができるようになり、

ハッピーなビーチが拡がると思います。

みんなで一緒に海に入り、波に乗ったり波にもまれたりしていると、

障害などのバリアが消えて、みんな同じ、フラットな繋がりが生まれます。


そんな大自然と仲間と繋がることで幸せになれるのが、海の力だと思います。

より沢山の方に海の気持よさを感じてもらい、仲間としてつながって頂きたいと思います。

認知症や様々なハンデがあっても、幸せに暮らせるコミュニティを、海から拡げていきたいです。


将来的には、サーフィンや海でのアクティビティを、フィジカル、メンタル両方でのケア、


療法として処方して頂けるような社会を作っていきたいと思っています。


また、ビーチクリーンやアート製作などを通して、認知症やハンディのある方の社会参加や役割を創出し、

環境面でも持続可能な社会を次の世代に繋いでいきたいです。

サーファーズケアコミュニティの「ナミニケーション」を

主宰されている柴田康弘 さんに お聞きしました。

月に1回 由比ガ浜海岸で開催されているナミニケーションの活動や内容に関しては、


HPをご覧ください。

https://www.facebook.com/Nami-nications%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%82%B1%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%83%86%E3%82%A3Surfers-care-community-586102245125944/