2022-5-31 火
「生誕100年朝倉摂」県立近代美術館葉山館・学芸員の西澤晴美さん
朝は小雨、気温も下がってひんやり感・・
ただいま神奈川県立近代美術館葉山館で開催中の企画展「生誕100年 朝倉摂」について 主任学芸員の西澤晴美さんにお話いただきました。
画家・舞台美術家として活躍した朝倉摂(1922–2014)の全貌に迫る、はじめての本格的な回顧展です。
彫刻家・朝倉文夫(1883–1964)の長女として東京・谷中に生まれた朝倉は、17歳のときから日本画家・伊東深水に学び、モダンな人物像を洗練された色彩感覚で描き出し、若くしてその才能を認められました。
戦後は新制作協会に所属し、パブロ・ピカソやベン・シャーンなど海外作家の研究を通して、新しい絵画表現を模索します。炭鉱や漁村の労働者に取材を重ね、60年安保闘争などの社会問題に取り組む中で、演劇やデザインなど多様なジャンルの芸術家との共同制作に可能性を見出し、60年代半ば以降は舞台美術へと活動の比重を移しました。
本展では、これまでほとんど知られていなかった絵画作品40点余りと素描に加え、舞台美術の模型やデザイン画、資料、絵本原画を含む計約200点を展示し、その多彩な魅力を紹介します。
ポスターにあるのは《更紗の部屋》1942年
また《歓び》1943年、《日本1958》1958年をクローズアップしてご紹介いただきました。
さらに「ハムレット」舞台写真(演出:蜷川幸雄) 1978年、 《「にごり江」舞台下図》(演出:蜷川幸雄) 1984年
『三月ひなのつき』原画(作:石井桃子) 1963年、『スイッチョねこ』原画(作:大佛次郎) 1971年も注目です。
6月12日(日) まで。
コレクション展は「手跡(てあと)をたどる 特集:中尾誠」です。企画展に合わせて 朝倉響子を紹介しています。
詳細は 神奈川県立近代美術館HP
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