2022-11-30 水

葉山在住のハープ奏者の伊藤美恵さん

「スペインの古いクリスマスのうた」と題して 旧東伏見宮葉山別邸で 12月4日(日)開催!今日のゲストは葉山在住のハープ奏者の伊藤美恵さんです。

                

伊藤さんは東京音楽大学卒業後、独学でハープをはじめ、2011年英国ギルドホール音楽院大学院古楽科に奨学金を得て入学し、古楽ハープをアンドリュー・ローレンス=キング氏に師事。海外の著名な演奏家との共演も多く、また数少ないスパニッシュ・バロックハープ奏者としての活動を広げていらっしゃいます。

前回2020年の秋ご出演の時は シリーズの第1回についてご紹介させていただきました。

シリーズ「古楽ハープと巡る音楽の歴史」は、毎回素敵なゲストをお迎えして、中世からバロック時代までの楽曲をハープとのコラボでお届けする企画で、今回は第5回になります。

はじめたきっかけは、演奏活動の90%以上が東京での公演なのですが、コロナ禍最初の年の夏まで、すべてのコンサートが中止になり、葉山に滞在する時間が長くなって、この場所で何かできれば、と思った事です。また、伊藤さんは古楽と呼ばれる古いヨーロッパの音楽を専門としていますが、 海、山があり、豊かな自然、人との関わりを大切にしている逗子や葉山の人々に通じるものが、昔の音楽にはあるので、ここから古楽を発信していく事に意義を感じているとお話くださいまいsた。

今回5回目 テーマは『スペインの古いクリスマスのうた』 と題して、スペインのモンセラート修道院で発見された14世紀の写本モンセラートの朱い本から聖母マリアを讃えた歌、ウプサラの歌曲集から、クリスマスのビリャンシーコ、カタルーニャ民謡などの楽曲を、古い時代のハープとオルガン、打楽器にのせて、柴山晴美さんの歌と共にお届け致します。

                

様々な古楽器が登場します! 弦が2列にはられたスペインの中世、ルネサンスのハープ、ハンドルを使い弦をこすって音を出すハーディーガーディー、ペルシャの古典楽器を代表する打楽器のトンバクやダフ、ハックブレットと呼ばれる打弦楽器、また今回はドイツから届いたばかりのオルガネットと呼ばれる『中世のパイプオルガン』も。

パイプオルガンというと、教会やコンサートホールで演奏される大きなオルガンをイメージされる方が多いかと思います。伊藤さんご自身も、もともとは教会でパイプオルガンを弾いていたのですが(それらの楽器は当時はふいご職人がパイプに空気を送ることによって演奏され、現代ではモータで一定の空気がパイプに送られて演奏できるようになっています。) この中世時代のパイプオルガンは小型なので、ふいごを左腕で風圧をかけて発音させながら演奏します。その風圧のかけ方によって多彩な表現が可能で、より自由自在に演奏でき、とっても魅力的な楽器です。

今回の出演者は・・パーカッションの蔡怜雄さんは、ボストン大学で打楽器を学び、イラン・ペルシャ音楽やヨーロッパの中世音楽を中心に、多彩に楽器を弾きこなす多彩な奏者です。 歌の柴山晴美さんは、国立音楽大学で学ばれ、2017年にはスペイン民謡・古謡を収録したCD『スペインのロマンセ』をリリースされ、その穏やかな歌声がとても魅了的です。

番組内では 今回のコンサートでも演奏予定の、キリストの生誕を鳥が歌っているカタルーニャ民謡の『鳥の歌』をお聴きいただきました。(ギター:つのだたかし)

柴山晴美の歌声・・本当に素晴らしい!聴きいってしまいます。

コンサートでは、当時の慣習にならって、奏者がいろいろな楽器を演奏します。 ぜひいろんな古楽器の音色を楽しみにしていてください。

12月4日(日)昼の部はチケット完売。夜の部は 残席あります。

夜の部は 17時開演(16時半開場) 旧東伏見宮葉山別邸は JR逗子駅からバス 向原停留所下車すぐ

お問い合わせお申込みは TEL 070-2667-2841         MAIL: salon.earlymusic@gmail.com 

最後に伊藤美恵さんから「遠い昔から歌い継がれてきた、スペインのクリスマスの歌を、様々な古楽器と共に贈るコンサート。舞台はクリスマスのキャンドルなどでライティングされ、ワクワクするようなひととき、空間になるよう演出します。会場は、宮廷洋風建築の雰囲気を色濃く残す古楽演奏にも適した響きの心地よいホール、旧東伏見宮葉山別邸です。ぜひいらしてください。」

伊藤美恵さんについてはHPコチラ