2023-12-20 水

山口蓬春記念館初冬企画展「山口蓬春と吉田五十八」学芸員の岡田修子さん

葉山にあります山口蓬春記念館の主屋と画室が、今年2月27日、国登録有形文化財に登録されました。また、画室につきましては、完成から今年で丁度70年目を迎えます。

今日は開催中の初冬企画展「旧山口蓬春邸国登録有形文化財登録記念 山口蓬春と吉田五十八」について 山口蓬春記念館学芸員の岡田修子さんにお電話でお話いただきました。

たまたま昨日友人4人と山口蓬春記念館にいらしたという方からX(旧Twitter)

「葉山の文化的魅力が最も凝縮した素晴らしい邸宅に全員がうっとり」と・・

            

山口蓬春記念館は 日本画家・山口蓬春(1893-1971)が昭和23年(1948)から亡くなるまでの約23年間を過ごした旧宅で、既存の木造2階建て家屋を蓬春が自邸として購入後、画室をはじめとした増改築を建築家・吉田五十八(1894-1974)が手掛けました。 

今回のテーマは「山口蓬春と吉田五十八」

本展では五十八が設計した戦前、戦後の画室に焦点をあて、五十八が創造した空間で、蓬春がいかなる名作を生み出したかを展観しながら蓬春と五十八の交流の軌跡を辿ります。また、作品とともに、蓬春や五十八の美意識が息づいた建物や時に作品のモティーフとなった庭園など、蓬春芸術の源泉ともいえる旧山口蓬春邸の魅力をこの機会にご堪能ください。

特にみどころは・・葉山・山口蓬春邸を特別公開! 「桔梗の間」「茶の間」のほか、非公開の「書庫」(入口部分)を特別公開します。また、五十八が手掛けた建物を実際に体感していただくとともに、合わせて葉山・山口蓬春邸の設計図(東京藝術大学蔵)の複製を展示します。

また完成されたばかりの画室 で絵筆をふるう蓬春の映像もご覧いただけます!実際に撮影された現場である画室で放映していますので、在りし日の蓬春の姿を思い浮かべながらご覧いただいてはいかがでしょうか。

そして毎回そうですが四季折々の草花や木々を見ると癒されます。今は柚子の実がたくさんなっていてリスが食べていたり・・

                

展示解説もあります。展示の見どころを学芸員が解説します。 毎週金曜日 10:30~(所要時間:約30分) 定員先着5名程度

また鎌倉市鏑木清方記念美術館とのコラボ企画「葉山 鎌倉 近代日本画家の旧居跡めぐり」 日本画家同士、親交があった山口蓬春と鏑木清方。葉山と鎌倉にある記念美術館が お得に楽しめる企画を連携開催します。 令和6年(2024)1月4日(木)~2月27日(火)

企画展「山口蓬春と吉田五十八」は 2024年1月28日(日) まで (9時半~16時、入館は15時半まで)

休館日 毎週月曜日(ただし、祝・休日の場合は開館、翌日休館) 年末年始休館は 12月29日~1月3日

詳細はHPコチラ、インスタグラムもご覧ください。