2025-8-1 金

SSF Explorer 第70回  8月1日(星空リビング)

都心からおよそ1時間という場所にありながら、海、山や森など、自然に恵まれた環境の逗子・葉山。

そんな素晴らしい場所に住んでいながら、まだまだ知らない自然や場所が沢山あります。

SSFのSはSea 海、2番目のSはStars 星、そしてFは:Forest です。

◆ライフセーバー電話インタビュー:葉山ライフセービングクラブ

 

◆今日は「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生に電話インタビューしました。

 

あーーー8月ですね。そして、暑い毎日が続いています。体調は崩されていませんか???

そろそろ、ペルセウス座流星群のピークが近づいていますね。と言うことで、今回は流星群情報を。

まず、ペルセウス座流星群の前に、731日にピークを迎えたみずがめ座δ(デルタ)流星群とやぎ座流星群について。

7月のおわりにみずがめ座δ流星群や、やぎ座流星群が極大を迎えます。726日頃からは流星数が増えた、この二つの流星群のピークはどちらも731日。活動は21時前には放射点となる、みずがめ座とやぎ座がそれぞれ昇り、その後は朝まで観測できるというモノ!!!この2つの流星群はほぼ同時期の活動となりますが、やぎ座流星群みずがめ座δ流星群より速度が遅いため,やぎ座流星群の方がゆっくり流れて見えるらしいです。違いがわかるかな?
2025
年は731日が月齢7.上限の月であり,731日は22時頃に月が沈みます。今日と明日は天気が怪しいので、83日の情報をお伝えすると、この日は、月が23時半くらいに沈みますので、そこからがチャンスです。やぎ座もみずがめ座もこの時間には南中していますので。やぎ座流星群の1時間あたりの流星数(HR)は、時折5個を越える時があるものの、通常は3個程度と少なめです。特徴としてこの流星群は、流星群を構成するチリの粒子が地球の公転速度(秒速30キロメートル)とほぼ同じ速度で地球に接近するため、相対的にゆっくりとした流星として観測されるのが特徴です。時折、何度も爆発を伴うような火球が観測されることもあるそうで、そんなの見たらもう寝られませんよね!?

 

この時期のみずがめ座流星群は、とても複雑な群構造をしており、4つの群で成り立っています。みずがめδ北群(NDA)、みずがめδ南群(SDA)、みずがめι(イオタ)北群(NIA)、みずがめι南群(SIA)、それぞれが極大を迎えますが、主力はδ南群(SDA)とされています。これらに更にやぎ座流星群も加わるため、これらを区別する観測のプロたちは大変です。我々にとっては、流れ星が見えたらラッキー!なわけです。そして通常、この時期のみずがめ座流星群というと、δ南群(SDA)を指します。

ペルセウス座流星群の今年のピークは、8135時頃。月齢19の月が一晩中あります。お勧めは81222時過ぎから13日夜明けまで。

しかし、実は、2021年にはピークとされる時刻の約1.5日後に、2024年1日後に突発出現を見せているという情報があります。もし、同様の頃に見られるとすると2025年は81418時頃、81323時頃ということになります。いつどこでどんな風に出現するか!?まったく不明ですが、選択肢が増えるのは嬉しいことですよね?

最近の夜の冷え込みはゆるく、凍えながらの冬の観察とは違い、ゆっくりと楽しめそうです。

ただし、結露はしやすく、夜露に体が濡れて冷えないように長袖は持っていきましょう。虫除けもお忘れ無く!