2018-10-1 月
SHONAN BEACHFM MAGAZINE Vol.51 DRIVING E-MODE
三菱『アウトランダーPHEV』が改良され、2019年モデルに進化した!
近距離はバッテリーに蓄えた電気で前後に備えたツインモーターで走行するEV、その他はエンジンで発電してモーターを駆動、
大きな駆動力が必要なときはエンジンをモーターがアシスト。
エコ&スムースでありながら海外のクロスカントリーラリーにも出場実績のあるタフな4WDの走り。
快適で質感の高い室内と広く使いやすい荷室。存在感のあるエクステリア……と
従来からSUVに求められる条件を十二分(パワートレーンに関してはそれ以上)にクリア。
国内外で高い評価を受け、好調なセールスを記録した『アウトランダーPHEV』のニューモデル、期待せずにはいられない。
その改良はほぼ全方位にわたるが、
スペック表を眺めるとエンジン排気量が従来の2000ccから2400ccへと拡大しているのがわかる。
後輪のモーター出力もアップした。エンジンとモーター、バッテリーなどが緻密な協調制御を行うため、
通常走行をしている限りエンジンが高回転まで達することはない。踏み込んだときの出力向上は顕著でありながら静粛性も高い。
EV走行可能な距離は65㎞に達し、普段の通勤やお買い物はガソリンを一滴も使わずに済む。
もはやパワートレーンに死角はないといっていい。
乗り心地もさらによくなった。街中から高速道路まで快適な、路面の突起をスッといなしてサッと収まると爽やかなイメージ。
それがさらに進化した。ショックアブソーバーの仕様見直しに加え、
ボディ剛性を高める構造用接着剤の採用でサスペンションが計算通りの働きをしていることが効いているのだろう。
コーナリング性能にも磨きがかかった。床下にバッテリーを搭載した低重心レイアウトと相まって、
ステアリングのパドルシフトを駆使すれば並みのスポーツカーを上回る走りが可能だ。
そして『アウトランダーPHEV』のS‐AWC(SUPER ALL WHEEL CONTROL)の進化に注目したい。
かつて伝説の名車・ランサーエボリューションに搭載され、世界のラリーシーンを席巻したことはあまりにも有名だ。
『アウトランダーPHEV』に搭載された最新版ではツインモーター4WDをベースに、
ブレーキをコントロールするAYCを追加。常時4輪を最適制御するこのシステムにより、
アウトランダーPHEVは、さまざまな走行状態で4輪のタイヤの性能をバランス良く、最大限に発揮することが可能になった。
長距離を安全にストレスなく駆けるために有効なほか、滑りやすい路面を走行することの多いSUVにとって絶大な威力を発揮する。
キャンプ場などでよく現れる泥濘路面で、ガソリン車の苦手な超低速域でのコントロールもお手の物。
通常使用時の「NORMAL」と、走破性を高める「LOCK」の2モードに加え、
新たに「SNOW」「SPORT」の2つの走行モードが追加されたことにより、
あらゆるシーン、あらゆる路面で活躍するシステムに進化したS‐AWCなのだ。
ホールド性に優れたシートはさらに質感が高まった。
高めのドライビングポジションは長距離移動の疲労を最小限に抑えてくれるだけでなく、街中の路地や駐車場の取り回しを楽にしてくれる。
リヤシートをたためばフラットな空間が出現。大人の車中泊にも十分な広さだ。
家庭用コンセントとおなじ100VAC電源を備え、電子レンジやホットプレートも使える最大出力1500W。
アウトドアライフが豊かになるだけでなく、災害時にも大いに役立つだろう。
夢のクルマを世界に先駆けて市販した三菱『アウトランダーPHEV』の最新モデル、
そのアドバンテージはさらに拡大したといえるだろう。
(水谷 成克 ラリーアナウンサー)
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