2018-12-14 金

12月14日 OA

◆マガジン表紙のイラストレーター鈴木英人さん。

英人さんのお陰でビーチFMの今が有ります。

英人さまさまです。はは~m(_ _)m

◆「星空リビング」かわいじゅんこ先生

ちょっと、まだ、「ボヘミアン・ラプソディ」を引きずっているので、今回は、クイーンがらみのお話を。

ブライアン・メイ氏と言えば、「クイーン」のギタリストで、作詞作曲もするという凄い人です。そして、ご存知の方も多いと思いますが、天文学者でもあります。

1971年、24歳のブライアン・メイ氏はロンドンのインペリアルカレッジで天体物理学の博士号取得を目指していた彼は、惑星間物質の研究で2本の論文に名を連ねていて、1つはアノ科学雑誌「Nature」に掲載されています。しかし、ギタリストとしてクイーンの立ち上げに加わり、アルバムが大ヒットしたことで、天文学から離れることとなってしまった。それでも、メイ氏の天文学への興味が失われることはありませんでした。

メイ氏は昨年9月から、約36年ぶりに博士論文に打ち込み、「名誉学位ではなく、かつて目指していた本物の学位が欲しかったんです。ほかのものすべてを投げ打って、本当に集中しなければなりませんでしたが、そこから生まれる喜びもありました」とインタビューに答えています。

スペイン領カナリー諸島の・パルマ天文台の口径3.6メートル光学望遠鏡で黄道塵のスペクトルを観測し、カナリア天文物理研究所で論文「黄道塵(こうどうじん)の中の視線速度(Radial Velocities in the Zodiacal Dust Cloud)」を、インペリアルカレッジで発表し、審査を経て博士号を授与されました。

黄道塵とは太陽系の黄道面に分布する、彗星や小惑星を起源とする微粒子であり、太陽光を散乱したときの輝きは「空が暗ければ」地上からも観測できます。

観測に協力したカナリア天文物理研究所のGarik Israelian教授は、「彼が36年前に博士号を取得していたら、科学の分野でもきっと輝かしい成功をおさめていたことでしょう。でも、クイーンのファンとしては、科学の分野からしばらく離れてくれてよかったといえますね」と話している。

なお、メイ氏はこれまでもさまざまな形で天文普及に携わってきた。英国の著名な天文解説者パトリック・ムーア氏らとの共著「BANG! 宇宙の起源と進化の不思議 」は、邦訳が7月に発売されている。また、現在は天文のための曲づくりにも着手しているとのこと。その曲は、ラ・パルマ天文台で建設中の「カナリー巨大望遠鏡(GTC)」の落成式でお披露目される予定だ。

 

また、彼は、小惑星探査機「はやぶさ2」が捉えた小惑星「リュウグウ」の画像を立体視用に加工。「はやぶさ2」のツイッターが「リュウグウの写真を立体視用に加工していただきました。表面の凹凸が非常によく分かります。Thank you very much! > Dr. Brian May」と感謝のツイートをしています。ブライアン・メイは先日、自身のツイッターに「リュウグウ」の画像を「いい写真だ。みなさんおめでとう」と祝意のコメントを投稿していました。

 

そして、小惑星「フレディーマーキュリー」。

ロックバンド「クイーン」のフロントマンとして活躍した故フレディ・マーキュリさんが95日に生誕70周年を迎えたことを記念し、ある小惑星がマーキュリーさんの名にちなみ「Freddiemercury」と命名された。

同バンドのギタリストで、天体物理学者でもあるブライアン・メイ94日(現地時間)、スイスで開催されたマーキュリーさんの追悼行事で発表したもの。「フレディが世界中に与えたすばらしい影響が認められた」と喜び、「ただの光の点ですが、とても特別な光の点であり、私たちはいつの日かそこにたどり着けるかもしれません」と語った。

命名されたのは、マーキュリーさんが死去した1991年に発見された小惑星17473。英テレグラフ紙によれば、直径は約3.5キロメートルで、火星軌道と木星軌道の間にある小惑星帯を秒速20キロメートルで公転しているという。軌道はわずかに楕円形で、地球に最接近しても35000万キロメートル以上の距離がある。小惑星からの光は地球に達するまでに1万分の1程度の明るさになってしまうため、観測にはかなり大型の望遠鏡が必要になる。

認定証を発行した、米サウスウェスト・リサーチ・インスティテュートのジョエル・パーカー氏は、バンドの代表曲「ドント・ストップ・ミー・ナウ(Don’t Stop Me Now)」の一節になぞらえ、「小惑星Freddiemercuryが空を飛び跳ねる様子を私たちは見ることはできませんが、この星は今後何千年もそこにあり、マーキュリーさんが歌ったように“エクスタシーの中を漂う”のです」とコメントを寄せた。

1991年にこの小惑星が発見され、同じ年にフレディが亡くなった。この天体は直径3.5キロメートルほどで、「これを見るためにはかなり大きな望遠鏡が必要だ」と、メイは動画で語っている。

「それは単なる1点の光にすぎないが、とても特別な光なんだ」

クイーンの曲「ドント・ストップ・ミー・ナウ」のなかで「私は空をかける流れ星」という歌詞を力強く歌った、ダイナミックなフロントマンにぴったりの贈り物だ。