2018-3-21 水
789
大分以前ニューヨークのリトルイタリーで食事をしたときのこと。
喉が渇いていたのでビールを注文すると、出てきたのが「ブルックリン・ラガー」という地ビールでした。
そう期待もせず口にすると、喉を通る時にこれまでにないコクを覚え、腹にドスンとくる存在感がありました。
店自慢のアミューズのズッキーニのフリットとの相性もよく、結局この日はワイン・リストを繰ることなくこのビールでディナーを終えるという展開になってしまいました。
後でニューヨーカーの間では「知る人ぞ知る」ビールと分かりましたが、そう言われればいかにもニューヨークらしい「自己主張」を感じるビールでした。
この「ブルックリン・ラガー」は、その後著名なデザイナーがラベルをデザインしたこともあって今はメジャーなブランドになったようですが、この時以来、地域には特有の個性をもったビールあるべしという思いを持つに至りました。
そして我らが湘南です。
富士山を望む海辺でシーブリーズに吹かれながら他の地域の名前のビールを呑むのはいかにも情けないことでした。
「いつの日か湘南のビーチで呑むにふさわしいビールを」
という思いが結実したのが「789」ビールです。
ネーミングは湘南ビーチFMの周波数78.9MHz以外には思いつきませんでした。
FMの取締役でもあるイラストレーター鈴木英人氏デザインのラベルで名実ともに「ブルックリン・ラガー」に負けないビールが出来たと信じています。
湘南で喉がビールを催促するときはぜひ「789」をご愛飲ください。
逗子・葉山コミュニティ放送株式会社
木村 太郎
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さくら