2020-4-24 金
Daily Zushi-Hayama Friday 4月24日 OA
◆LOVE THE BEACH:プロダイバーで環境活動家の武本匡弘さん。
楽しく進めるプラフリー生活
今日は竹の繊維から作った「オラウータンを守るコーヒーカップ」についてお話をしたいと思います。
実はこのオラウータンカップというコーヒーカップから、気候変動・地球温暖化のことや今のこのコロナウイルス
に関連することまで色々見えてくることがあるんです。
しかも、楽しく使えるという秘密があるんです。
独りの行動が大きな変化につながる
これまでこの放送では、まずは自分のできることから始めよう!
「こんなものなくても大丈夫だ!」という事から始めよう!
ということを提案してきました。
その筆頭として、レジ袋はもらわない、マイバックを持ちましょう。
ペットボトルは買わない、できたらマイボトルやマイカップを持ちましょう。ということを提案してきました
先ず、これだけでも多くの人が実行すればそれは大きな変化につながります。
(ペットボトルに関していえば、国内では年間230億本も製造され、一人当たりだと、年間180本消費している計算になりますから)。
もし、使用が削減されれば相当な効果になります。
そして個人の行動は必ず広がっていきます
何より、家族や友人に良い影響や気づきを与えることになるはずです。
Q:例えば、はるみさんが、環境やプラスチックフリーなどに興味を持つきっかけになった人は周りにいましたか?
A:私は武本さんのシンポジウムに行って、ゴミで埋め尽くされた海岸や川の写真に衝撃を受けました。
また、BeachFMのシャンティーもとても意識が高く、ビーチFM本社で皆にレクチャーしてくださいました。
使うことをやめたことで見えてくること。
そこで、竹の繊維から作られた「オラウータンを守るコーヒーカップ」ですが、これはもともと使い捨ての紙コップをやめようということから始まってます。
このカップは、紙コップではないので、過剰な森林破壊を削減する事が出来る竹のほうが木の伐採より生産効率がいいし、これに変えることで、プラスチックや紙のコップの使い捨てを止められるわけです。
はるみさんが以前私のお店エコストアパパラギで買っていただいたエコーヒーと全く同じものですが、デザインが違います。
森とオラウータンのデザインになっているのはもちろんさらに使うことで、その先のことを私たちに気づかせてくれるのです
気候変動・地球温暖化という問題は、私達の消費活動等から排出されるCO2が原因ですが、それでも熱帯雨林などの森林や海がそれを吸収してくれているんですね。
ところが、森林破壊が進み、そのシステムが著しく崩れ、益々温暖化は進むいっぽうですね。
当然、気温が高くなっていることで大規模な山火事も頻繁に発生し、ますます森林の減少が加速しています、正に踏んだり蹴ったりの状況です。
どんどん大気中のCO2は増加する一方なわけです。
ところが、この事による影響は人間より先に森にすむ生き物たちが受けているということに私達は気が付いている必要があります。
昨年からのオーストラリアでの山火事でコアラが焼け出されている映像は衝撃でした。
でも、もっと以前から森林伐採によりオラウータンをはじめとする森の生き物たちが住むところを失われ、多くの動物も絶滅に追いやられているのです。
私達の「進化の隣人」であるオラウータンも絶滅の危機にあります
オランウータンの個体数は、過去100年の間に、およそ80%減少したと見られています。
その主な原因は、違法伐採や農地開拓などによる生息地の減少、違法な密猟や、地球温暖化による生息環境の変化なども大きな脅威です。
ところでこんな話は、いきなり誰かに話したとしても、ひかれてしまうかもしれません。
「あれ?いつからサル好きだったの?」なんて言われそうですよね?
つまり、地球に影響を与えな生活を心がけようという行動をしていることが、他の人に知られだすと、そこから広がった話にも人は耳を貸してくれることになるんですね?
で、なければいきなりオラウータンの話をしてもやっぱり「いつからサルが好きなの?」
サル年だったっけ?といわれるのが落ちです。
武本さん:ところで、はるみさん、オラウータンはサルですか?
は:う~ん、確かオラウータンは「森の人」という意味だったと思います。
♪モンキーズのテーマ
武本さん: オラウータンはサルではありません!
同じ霊長類ですが、その中のさらに類人猿に分類されます
彼らオラウータンは ゴリラ・ちんぱん・ボノボ・ヒトと同じ類人猿です。
サルはモンキーですが、オラウータンはエイプスです。
もっとわかりやすく言うと、サルにはしっぽがあり、私達エイプにはありません。
勿論、しっぽがない私達もエイプの1種です。
ただ、どうしても人はこの世界を自分中心にみてしまいます。
だから、「人間と動物」という2分法は私たちが抱く勝手な信念であって、科学的な真実ではないんです。
実は、オラウータンカップからこれだけ話の世界が広がっていくので、これも楽しく進めるプラフリー生活といっていいと思います。
話を戻しますが、この森林破壊による被害の象徴ともいえる「私たちの進化の隣人」オラウータン、そして、多くの野生動物が森を追われている状況が、コロナウイルスに関連しているのです。
つまり、人間の生活圏まで追われてしまった野生動物と人との接触の機会が増えてきたことは、正に、ウイルスへの感染機会が劇的に増えたと言われています。
コロナウイルスの感染源といわれているコーモリも、やはり森の動物、接触機会が増えているといわれています。
接触機会というのは当然、食べるということでもありますから、このままでは今回のコロナウイルスが終息しても、常態化してくるということも考えられます。
さて、「オラウータンカップ」ですがはるみさんがお買いになったウイリアム・モリス柄と違う点は、売り上げの一部を森を守るトラスト運動への寄付している事です。
減らす、やめるという行動と共に「守る」という行動は非常に重要な事ですね。
ところで、柄ですが、これが楽しいんです。
森の中の風景がらで、ジャングルの中に川が流れていたり、ゾウがいたり、いろんな植物や、木が書かれています
そして、その中になんとオラウータンが暮らしているのですが、ちょっと見つけにくい。
最終的に何人のオラウータンがいるんだろう?という本当に楽しい柄なんです。
つまり、バイオマス素材のコーヒーカップの紹介から、その説明、オラウータンをはじめとする野生動物が
絶滅にひんしているという話までした後は、更にその柄を見せて楽しむ事が出来るんです。
「森の中に何人オラウータンを見つけたか?」って。
類人猿を研究している世界では、人と同じように何匹ではなく何人?と言っています
こんな楽しい話もプラフリー生活の実践を始めたからできるのではないでしょうか?
「進化の隣人、オラウータンとプラフリー生活」
「オラウータンを守るコーヒーカップ」はエコストアパパラギで売ってます。
HPからオンラインショップでの通販もやってます是非ご覧ください。
エコストアパパラギ:webサイトはこちら。
◆「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生。
昨日は新月でしたね。その前の日の夜から朝にかけて、「こと座4月流星群」が見られたはずなのですが、夕方から怪しい雲が迫ってきたので、すっかり気を抜いて朝までぐっすり・・・。起きたらピーカン!むむむ、どうだったのだろう???と思っておりました。
新月前日だし、最近空気が多少澄んでいるようだし、1時間に5個から10個くらいしか流れないといわれる流星群でも、いくつか見られるかも?と思っていたのですがね。
そして、新月だったお月様が真ん丸になるころ、また流星群が現れます。
「みずがめ座η(エータ)流星群」です。今度は、満月の1日前。明るい夜ですね。でも、天気が良ければ、そろそろ外に寝転がりたい季節です。
この流星群、南半球では北半球でいうところの「ペルセウス座流星群」並の年間最大流星数を誇る流星群ですが、日本では地平高度が低いため,それほどまで多くは観測されません。オーストラリアやニュージーランド、南アジアや南米などの南半球では多くの流星が見られるそうです。いいですねぇ。母彗星はあのハレー彗星、また、12年周期で活動が活発化する傾向にあり、次回は2020年~22年頃の見込みということで、チョット期待が高まります!!!今年は、ゴールデンウィークは無いので、星を見に遠くへ行くことはできませんがお家のベランダやお庭から夜空を眺めてみませんか?
ピークは、5月6日(水)の朝6時。なので、見頃は、
(第一候補)5月6日0:00~夜明け(日本時)
(第二候補)5月5日0:00~夜明け(日本時)
となります。たっぷりとお昼寝をして、あるいは、早く寝て12時くらいに起き出すというのもいいと思います。日本で見ると、出現数はそれほど多くはありませんが、明け方の空は夏の星座でいっぱいです。小学校4年生で習う星座がたくさん!子供たちの方が良く知っていてお父さんやお母さんに教えてくれるかもしれませんね。木星、土星、火星も見えるし、望遠鏡があったら、本当に一晩中楽しめそうです。私も、本当ならみんなで集まって夜中から朝までたっぷりと流れ星や夏の星座を楽しみたいところですが、今年は辛抱、辛抱。