2020-8-4 火

イトーピア葉山自治会・防災部長の佐藤周一さん

葉山町提供「わっいしょい!葉山」今回は イトーピア葉山自治会 防災部長の佐藤周一さんをお迎えしました。

                

イトーピア葉山団地は葉山町と逗子市の境の丘陵の南斜面に50年前に開発された、約600戸の住宅団地。 団地の3方が緑の丘陵や山に囲まれ、鳥がさえずる、緑豊かで静かな環境です。自治会は 昭和53年に設立。 一般的に自治会への加入率は年々低下していると言われていますが、イトーピア自治会の加入率は90%以上。会員の理解を広く得ているとのことです。

防犯活動と防災活動についてうかがいました。

防犯活動 →住民の防犯意識は高い。  長柄東駐在所が団地内にあることもあり、大きな犯罪・事故は起きていない。  自治会としての具体的な防犯活動は以下の5点

① 住民による定例パトロール。 ② 青パト(青色回転灯装備車によるパトロール)の実施。 ③ 訪問者プレートの掲示や住民の車と認識するステッカーの配布等の取り組み。 ④ 自治会独自の防犯カメラ設置と警察への協力。 ⑤ 犯罪情報の緊急回覧による注意喚起の実施。

防災活動 →イトーピア葉山団地は地盤が固く、標高も海抜30~40mであるため、津波の心配はない。  一部地区で急傾斜地に伴う土砂災害警戒区域となっているが、昨年の大型台風でも停電や庭木が倒れる等、比較的小さな被害で済んだ。  毎年1度、自治会主催による防災訓練を実施し、一時避難所(逗葉高校)への集団移動訓練、防災倉庫の確認、町役場による防災講習会(防災読本配布)の実施等を実施している。

昨年10月12日に台風19号が葉山に襲来し被害が発生しましたが、この時、葉山町は初めてレベル4の避難勧告を発令し、避難所も11カ所開設されました。同時にイトーピア葉山自治会も災害対策本部を立ち上げ、佐藤さんと数名の自治会役員がイトーピア会館に一日中張り付き、葉山町と情報共有し、要配慮者の安否確認を行ない、自治会役員と連絡をとりつつ情報収集し、住民からの問い合わせに対応するなど、緊急時対応の貴重な初体験をすることができたとお話くださいました。また このときに実感したのは、最新の状況把握と迅速な情報提供の重要性とのこと。要配慮者の全員に手分けして電話をかけ安否確認を行ないましたが、不安解消に役立ったと喜ばれましたそうです。