2021-6-22 火
「十六歳のモーツアルト 天才作曲家・加藤旭が遺したもの」
著書「十六歳のモーツアルト 天才作曲家・加藤旭が遺したもの」(小倉孝保 著 角川書店)についてご紹介いたしました。
ゲストは 武 優樹さんと西村 勇人さんお二人とも加藤旭さんの同級生、栄光学園66期卒、武さんは京都大学総合人間学部4年西村さんは横浜国立大学経営学部4年です。(ご紹介いただきました今井直美さんもありがとうございます)
今から4年前、加藤旭さんが 亡くなった翌年に 旭さん作曲の作品を演奏するコンサートが 逗子文化プラザなぎさホールで開催され その際に番組に 旭さんのおかあさまにご出演いただいたことがありました。旭さんが元気なころ逗子を訪れていたこと、3rdアルバムはなぎさホールで録音したり 逗子にもご縁があるそうです。
このたび「十六歳のモーツアルト 天才作曲家・加藤旭が遺したもの」が角川書店から出版。毎日新聞論説委員でノンフィクション作家の小倉孝保氏が約5年かけて旭さんの同級生や音楽関係者らを丹念に取材されています。
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幼少期から類いまれな作曲の才能に恵まれた加藤旭は、 音楽家から「モーツァルト以上の才能」と評され、将来を 嘱望される存在だった。しかし、栄光学園(神奈川県)進学後、 脳腫瘍を発症し、全身にがんが転移する悲劇に見舞われる。 宮沢賢治の童話に影響を受けた旭は、失明しながらも オリジナルCDを世に残そうと、周囲の支えの中で一度 遠ざかった音楽に再び向き合う――。
同級生のお二人は 栄光ピアノの会に所属していて作曲家と演奏家という関係でもあり、旭さんからは考え方などいろいろなことを学んだと旭さんへの想いを語っていただきました。
旭さんのお母様からは「多くの要素がある本ですが、みどころの一つは同級生と旭さんの交流の様子だと思っています」とメッセージをいただきました。
旭さんは専門的な指導を受けないまま約500曲を書き上げ、3枚のアルバムが発表されています。今日は 2nd アルバム「光のみずうみ」から「スカイサイクル」等お届けしましたがこれらが 7,8歳の時の作品とは信じられない・・感動的なすばらしい作品ばかりです。
リスナーさんから「天才です。素晴らしい友情、仕事をとめて聴きいってしまいました」「十六歳のモーツアルト、感動です」とツイート。
そして旭さんが旅立った翌年に 子どもの好きを支える「旭くん光のプロジェクト」が 立ち上がりました。CDの売り上げの一部は難病とたたかう子どもたちに寄付されます。
旭くんからのメッセージ(僕にとっての作曲)→ 小さい頃、僕は楽譜を書くことが楽しくて仕方がありませんでした。 どこかに出かけてきれいな景色を見た時や、いい音や音楽を聴いた時に、自然にメロディーが生まれます。 頭の中に流れる音楽をただ書き留めるだけなので、書くのが追いつかなかったり、自分では弾けなかったりします。 自分の中から湧いてきたメロディーばかりです。自分にとっての作曲は、勉強ではなく、仕事でもなく、ピアノの練習とも違う、小さい子にとっての虫捕りのようなものです。
最後に~「旭がこの世を去って5年、すべての子どもたちに”自分の好きなことをやってほしい”という彼のメッセージを伝えたい」
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