2021-7-1 木

Pachamama LOVE THE BEACH

こんにちは、江刺家愛です。

6月中旬ごろから湘南地域の海岸に、アカウミガメが産卵にくることがあります。
そのウミガメについて、新江ノ島水族館のウミガメご担当の方に教えて頂きました。
アカウミガメの産卵自体、減って生きている可能性があり、その背景として、
①海岸沿いが明るくなった
②砂浜に建築物がある
③海浜植物が減った
④海岸付近に人が多い
などがあげられます。
上陸したウミガメが必ず産卵するとは限らず、産卵に適した場所を探している可能性もあります。
また、上陸から産卵、海へ戻るまで1時間以上かかります。
ウミガメの上陸を見かけましたら、ウミガメの視界に入らないようにして、
新江ノ島水族館へご連絡下さい。0466-29-9960
新江ノ島水族館では、海の生き物のストランディング調査をしています。
ストランディングとは、海の生き物が座礁したり漂着して自力で元の場所へ戻れなくなっていること。
主に、病気やケガで弱ってしまい、命を落とし流されてきます。
親からはぐれた子供が餌をとれず、弱って死んでしまう場合もあります。
死んでしまっている状態はストランディング、命がある状態ではライブストランディングと、言われています。
相模湾では毎年、ウミガメ類や鯨類のストランディングが確認されています。
調査をしますと・・・クラゲや海草を餌にしているアオウミガメが、間違ってビニール袋を
食べてしまっていることがあります。
昨年8月に鵠沼海岸で、オサガメの漂着が確認されました。
クラゲなどの餌を求めて外洋を回遊するオサガメの漂着は非常に珍しい事例です。
過去には、アザラシやオットセイのライブスタンディングもありました。
餌の魚を追って戻れなくなったようです。
この場合は、自然に海へ戻っていくのをサポートし、見守ります。
地球環境の変化では、温かい海の生き物が、この辺りで見られるようになりました。
例えば,ハタ類など。
過去に、チャイロマルハタを新江ノ島水族館近くの河口で釣り上げ、展示したことがあります。
黒潮に乗って流れつく熱帯性の魚たちは、冬になると死滅していたのが、
最近は越冬する生き物もいるとの報告もあります。
新江ノ島水族館では、第3日曜日 10時から「えのすいecoデー」を開催しています。
ビーチクリーン&ビーチコーミング、海岸に流れ着くものについてのお話や観察、
貝殻やビーチグラスを使ったストラップ作りなどが行われます。
*新江ノ島水族館のHP内の「えのすいeco」には、
海の生き物と地球環境に関して、詳しく書かれています。