2021-7-15 木

文筆家・詩人・エッセイストの橋出たよりさん&プロヨットセーラーの伊藝徳雄さん

今日の番組ゲストは 逗子在住の文筆家・詩人・エッセイストの橋出たよりさん。「学のゆりかご 母と娘のディスタンス」(春風社)についてお話いただきました。 

                 

橋出さんは 大学卒業後大手出版社に勤務。独立後は エッセイほか詩や童話の作品も多数。 絵本「もんじゅのちえ」では 13年ほどまえにゲスト出演、 また「イシイのわくわくしあわせごはん」のコーナーにもご出演いただきました。お母様が 書店「椿書房」、逗子で唯一の個人書店を経営しています。

                

「学(がく)のゆりかご 母と娘のディスタンス」(春風社)は 橋出さんを含めて 学問や出版を生業とする女性9名が、自身の原点である「母」のこと、そして、母と娘特有の心の距離について、さまざまに綴ったエッセイ集。装丁・挿画は南伸坊氏です。

時間がたつごとに 離れるほどに募ってゆく母への思いを考えるとき、それは本の帯にも書かれた吉田一穂の詩「母」の一節「ああ 麗はしい距離(ディスタンス)、 つねに遠のいてゆく風景・・」と響き合うものがあり コロナ禍でなじみ深くなった「ディスタンス」ということばに通じて「母と娘のディスタンス」となりました。

橋出さんが書かれたのは「喝采」というタイトル。を最初と最後に「いつものように店が開き・・」とあるように、ちあきなおみの名曲♬いつものように幕が開き・・の「喝采」にかけているのだそうです。1959年創業の書店、年中無休で営業、娘として喝采を送りたい!そんな思いもあるそうです。

読まれたお母様のご感想は「おもしろい、売ってやる」と・・?

もちろん 書籍は 椿書房さんにあります。きっとおかあさまが対応してくださいます。

逗子市立図書館でも借りることができますよ。

最後に「海という字には 母があります。海を見たら母を思い出してください。海は母、マザーなサマーを!」

 

つづいてデイリーインフォメーションでは 葉山在住のプロヨットセーラー・伊藝徳雄さんに 第183回海洋フォーラム 「ヨットから見た海と海洋保全」について お話いただきました。

                   

海洋フォーラムは、東京虎ノ門にある笹川平和財団海洋政策研究所が毎月1回海洋に関する話題について時事的な話も含めて一般公開のセミナーを開催しているもので、以前は虎ノ門のビルの国際会議場でやられていたそうですが、昨年からはオンライン配信で行っているということです。今回で183回!

今回のテーマは「ヨットから見た海と海洋保全」。今年は7月22日が海の日ですが、この海の日にちなんで海と関わり合う人達に海の変化や保全と乗り組みについて議論しようという趣旨です。

7月20日にYouTubeにて葉山マリーナからライブ配信です。伊藝さんやフォトジャーナリストの平井淳一さん、研究所の小林正典さんが葉山在住ということがわかり、ヨットや海を背景に葉山マリーナでおこなうことに。

 研究所の所長の阪口秀さん、主任研究員の小林さん、伊藝さん、平井さん、それに気候変動を専門にしていてヨットにも乗られ今年ゴールドマン環境賞を受賞された平田仁子さんと一緒に海がどう変わってきているのか、海洋環境を保全するためになにができるのかお話しします。

もちろん伊藝さんも 「海水温や波、海水面どれも高くなっているなという印象です。海洋プラスチックゴミや海洋汚染も取り組まなければならない問題で、韓国で行われたヨットレースでは、海面上の化学物質を腕に浴びてやけどをした選手が競技継続ができなくなってしまうなど、セイラーにとって海洋の保全は重要で、子供達にもセーリングを通じて海や海洋保全を学んでもらう活動をしていることなどを紹介させてもらいます。  オリンピック直前なので セーリング競技の話も? セーリング、わかりにくいスポーツかもしれないので、見どころなどお話しさせてもらいます」と。

配信中に 質問など投げかけることは出来るそうですよ。 7月20日(火)17時~18時30分です。 参加費は無料です。申し込みは「海洋フォーラム ヨットから見た海と海洋保全」と検索してもらえれば登録ページにたどり着きます。

後日、オンディマンドでの視聴も可能です。

シドニーでお聴きのリスナーさんから「海洋フォーラムの参加申し込みさせていただきました。葉山の海が見られるのも楽しみです」とツイート!!