2021-8-11 水

「3.11つなぐっぺし」田島太地さんと太田凱さん

今日も暑い!明日からはお天気が崩れる予報も出ています。

本日のゲストは 逗子葉山の中高生による復興支援と防災グループ3.11つなぐっぺしから 田島太地さんと太田凱さんをお迎えしました。お二人とも逗子在住の高校1年生 です。

田島くんは 中学1年生の時に初めて出演していただきましたが それから3年、かなり成長して・・しっかりした発言でびっくり。太田くんは初出演で少し緊張したようですが 想いをたっぷり語っていただきました。

                 

前回は 今年の3月11日にご出演いただきサイレント募金についてお話いただきましたが その後の活動についてじっくりお話いただきました。

①中高生ボランティアバスツアーが7月3日4日に開催されたこと。このバスツアーでは18名の中高生が集まり福島県の被災エリアを周りました。 1日目は、放射能の被害を受けた地域の牧場の見学、福島県南相馬市の子ども達へのおもちゃ寄贈、東日本大震災原子力災害伝承館の見学などを行いました。 牧場では1頭約15万円安くなってしまうお話などをいただき、10年経った今でも風評被害があることに衝撃を受けました。 南相馬市の子ども達へ日本おもちゃの図書館財団からいただいたおもちゃを届ける活動も行い、市役所の方が寄贈式をセッティングしていただき、子ども達に直接お渡しすることもできました。子ども達の満面の笑みは忘れられない思い出です。

そして福島県双葉町にある、東日本大震災原子力災害伝承館では、津波の恐ろしさについてや原発事故についてなど様々な事を知ることができました。 津波によって大きく曲がったガードレール、漂流したランドセルやぬいぐるみ、これらを見た時には悲しみや儚さ、なんとも言えない感情が押し寄せてきました。 原発について住民の方にはずっとその安全性が伝えられ、まさかあんな事が起きるとは信じられなかったとの話を聞いたときは、すごく憤りを感じました。一瞬にして帰る場所が無くなった人がたくさんいる事。どれだけの人が苦痛を味わったのか。想像しても、想像しきれません。 今なおずっと続く廃炉作業と、帰ることができない街、同じ日本なのに、なぜ忘れられつつあるのか、改めて感じました。

バスツアーの2日目は、世界から注目される南相馬市にある福島ロボットテストフィールドというところを訪れました。文字通りロボットの実験場で、広大な土地にトンネルや橋や市街地やビルなどがあり、そこで沢山のロボットやドローンが開発され、世界からも注目されている施設です。この施設がある場所は10年前には津波の被害を受け瓦礫の山になっていた場所です。そんな場所が今、世界から注目されていると考えると福島の「復興」という文字が浮かび上がってきたように感じます。

逗子への帰路、福島県の被災エリアを回りました。10年前から変わっていない被害を受けたままの建物、止まったままの自動販売機、人が歩いていない街、帰還困難区域と書かれた看板、家の前にはられたバリケード、高い数値の放射線の線量計、色々なものを目に焼き付けました。

そのような福島で見て聞いて感じたものを伝えて行くということが私達のやるべきことと考え、8月16日に伝えるためのイベント「東日本大震災復興支援チャリティ高校生ライブZUSHIROCK」というイベントを準備していましたが、今回の緊急事態宣言のためやむなく中止としました。 福島の話や撮った写真などをみていただく準備もしてきましたが、感染状況がまた落ち着いてきたら再企画する予定です。

②土砂災害防止への取り組み「忘れな草プロジェクト」についてですが、昨年の2月5日に池子で高校生が亡くなる土砂崩落事故がおこりました。その事故を受け、昨年の3月に自分たちでもできることがないかと考え、自転車で通学路上にある土砂災害危険区域を見て回る調査を行いました。2月5日の花が忘れな草であることを知り、土砂災害について調べて伝える活動をしようと「忘れな草プロジェクト」と名付け、活動をスタートしました。当初は調査した内容をもとに小学生中学生に危険個所をわかってもらうためのマップを作ろうと準備をしていましたが、新型コロナウイルス感染拡大のため、やむなく活動が休止としていました。 今年の2月5日に、再度池子で集まり、プロジェクトの災スタートをしようと準備をしていました。再度の緊急事態宣言もありまた伸びてしまいましたが、7月23日に再度の調査がやっとできました。 児童・生徒が通る通学路上で危険な箇所がないか、逗子市が発行している土砂災害ハザードマップをもとに10か所を選び、すべて回って調査をしてきました。 1年前から改善をされている箇所もあれば、手つかずの場所もありました。今回、新たに知った危険と思われる箇所なども出てきました。 土砂災害を防ぐ工事などは私達はできませんが、なるべく通らないことや、注意して通ることを伝えていくことで、人の被害は防げるではと考えています。 今後、その場所を地図に落として、各学校で配布ができるようにしたいと思っている他、これを知ってもらうためのイベントなども企画をしていきたいと思っています。

③伊豆山土砂災害義援金サイレント募金は 7月16日金曜日から、夕方の18時から1時間、JR逗子駅前で、感染防止のための声を出さないサイレント募金として毎週金曜日行っています。今週末の8月13日金曜日が最終となりますので、よろしければご協力を!いただいた募金は、全額熱海市の災害義捐金窓口に送金をさせていただきます。

さらに、てんでんこプロジェクトという逗子葉山金沢区の防災ボランティアによる小学生の防災教育のチームで「東日本大震災犠牲者追悼線香花火ナイトと熱海市土砂災害サイレント募金活動」 が本日8月11日(水)おこなわれ、3.11つなぐっぺしもサポートします。募金活動 17:30~18:30  JR逗子駅前マクドナルド前、線香花火ナイト 18:30~19:30 亀岡八幡宮内