2021-9-21 火

kazapla 代表理事 桑原洋一さん

葉山町提供「わっしょい!葉山」 今週のこの時間は「コロナ禍における地域の助けあいや工夫」ゲストは kazapla (風早互近助支援プラっとフォーム)代表理事 桑原洋一さん。

                                                                   

KAZAPLA(風早互近助支援プラットフォーム)とは?

~正式な設立は昨年9月ですが、準備期間は2年、現構想は10年前の発案です。10年前、コロナワクチンで有名になったファイザー株式会社の戦略企画部門に勤務していました。業務の中で、超高齢化が進む30年後の2040年の社会推計の存在に触れることがあり、2つの課題を認識しました。①国の医療介護給付費が倍増、②介護や地域の生活課題を担う人材不足が深刻化するということです。

そこで自分の過去の給与明細をまじまじと調べてみたところ、介護保険料が年々増加していることを初めて認識しました。この負担の増加トレンドが続くとなると、自分の息子が働き盛りになったときの負担は自分よりはるかに高くなるのだろうと思いました。 そう思一方、息子世代の負担の増加トレンドを抑える身近な方法として、未病改善、ピンピンコロリを目指すこと。地域生活課題を解決する担い手不足を解消していくには、住民間の互助を活性化すること。そういう方法があるとが思いました。kazaplaの活動はそのときの漠然とした思いが起点となります。

kazapla設立の目的は?

~①自分や繋がりのある方々の未病改善を活性化すること、②地域生活課題を解決するための住民による互近助活動を活性化すること、③これらの活性化を支援するための住民主体の非営利プラットフォームを構築することです。

現在、担い手総数は11名、年齢は21歳から83歳。定期的に活動に従事されてる担い手は7名、内、介護福祉士2名、社会福祉士1名です。

コロナをきっかけとして立ち上げれたられた活動かと思いますが 具体的には どのようなことを行ってきましたか、実績を含めてお話いただきました。

~昨年4月に発令された第1波の緊急事態宣言が発令された際、kazaplaは本格的な活動は開始していませんでした。その時点では、介護サロンを運営する団体なでしこさん、互近助ガーデンの展開に取り組まえれている大橋マキさん主催のHAPPさん、多世代の人が集まる清水あきえさんが主催するみんなの食卓等、ひとつの場に人が集まり貯筋運動等の未病改善活動に対して場所を提供する支援を行っていました。そこで緊急事態です。人が集まる活動が停止し場所を提供することができなくなりました。それではと、これら団体のみなさんと共同して在宅高齢者を支援するための動画の作成と配信を行いました。

~その一方で、コロナの自粛期間中にやれることとして、②地域生活課題、特に独居高齢者の生活支援ニーズに応えるkazapla支援部の立ち上げ準備を行い、昨年の9月に運用を開始しました。8月末までの一年間の総支援件数は364件、延べの担い手は668人となります。具体的には在宅高齢者に対するフードシェアリング、買い物支援、清掃支援、訪問型調理支援、貯筋運動サロン等が主たる支援案件です。

これまで活動してきて メンバーや利用されている方のご感想についてうかがいました。

◉ご利用者と担い手が同じものを食べるフードシェアリングのご利用者は、体重が元にもどりつつあり、且つ、使い捨ての弁当箱のプラゴミがなくなり嬉しいとのこと ◉原則、独居高齢者宅の清掃へは担い手2名が行く運用としているのでご利用者を含め3名となると井戸端会議が発生する。コロナ禍で人との接触機会が少なくなったのでその機会を楽しみにしていただいている。 ◉買い物支援のご利用者は、公共交通期間を使わずに週1回でまとめ買いをする習慣がついたので緊急事態時にもとめられた外出頻度と第三者との接触機会を減らすことができた。 ◉体操と歓談を楽しみにしている高齢者と担い手が一緒になって楽しむ習慣とノウハウが蓄積された。逗子久木在住の担い手である長島さんは、そのノウハウを生かして逗子社協の協力を得て居住地である久木に「通い場すみれ」を開設された。

最後に今後の課題は?

◉有償ボランティアとして互近助活動への従事に意味と楽しみを感じていただける団体や個人との連携を広げること、364件掛ける10の3640件、掛ける100の36400件へ ◉多様な未病改善機会をつくりあげること(例:農作業)、担い手とご利用者の双方が楽しめる有償ボランティアの機会として運用すること ◉デジタルで繋がる互近助の担い手とご利用者の裾のを広げること、kazaplaはGoogleWorkspaceを業務基盤としている ◉緊急時における行政や町内会との連携プロセスの緩やかな構築

詳しい情報はHPコチラ