2021-12-15 水
「ゼロポッド」一級建築士事務所代表 建築士・下平万里夫さん
葉山在住の 株式会社MARIO DEL MARE 一級建築士事務所 代表 建築家 の下平万里夫さんをお迎えして 今話題のゼロポッドについてお話いただきました。
ちょうど2年ほどまえに 下平さんが開発した「ゼロポッド」について番組内でもご紹介いただきました。 そしてまた今 いろいろメディアでも話題になっていますね。
ゼロポッドとは?
~テントに似ていますが、いわゆるキャンプテントではありません。 世界最小の「運べる建築」です。 美しい海岸や大自然を見たらそこでゆっくり滞在してみたいと思いますよね。 しかし、ホテルや別荘を作る建築工事は自然破壊を伴います。 今、キャンプブームですがキャンプ場を作るにも造成工事や大規模な自然破壊をしています。 原始時代の竪穴式住居から始まり、建築の歴史は自然破壊の歴史でもありました。 私も建築家ですから、様々な建築プロジェクトを通して、木を切り倒したり 山をブルトーザーで平らにしたりという自然破壊を目の当たりに見て心を痛めてきました。 そして自然をきづつけない建築を作りたいと思いから 15年以上の試作と開発を経て、ゼロポッドが生まれました。 ゼロポッドは自然を傷つけず、誰でも大自然を快適に楽しめる 世界を実現します。 いままでのリゾート建設か自然保護かという二択ではなく、 人間にとって快適なリゾートを自然をきづつけることなく実現できるようにしたいと考えています。
ゼロポッドの特徴、いいところは?
~建築としての最低限の機能とは、1,上や横からの雨や風を防ぐ機能 2,下からの害虫や湿気・浸水を防ぐ機能 3,地面の凹凸や傾斜に影響されず、快適に滞在出来ること この建築としての三つの機能を持つ世界最小の建築を 簡単に持ち運び設置できるようにしたのがゼロポッドです。 もちろん、一般のテントでも、上からの雨や風を防ぐことは可能ですが 下から入ってくる害虫や突然の大雨による浸水は避けられません。 また、設置するにはキャンプ場のような綺麗に整地された場所が必要です。 それに対し、ゼロポッドは高床であるため、害虫の侵入や大雨による浸水の不安もなく また、岩場や傾斜地でも簡単に設置できるので、キャンプ場以外の場所でも 自然をきづつけることなく、快適に過ごすことが可能です。
そして 11月に、アジア地域最大級のデザインアワードである日本空間デザイン賞で 「銀賞」および「サスティナブルデザイン賞」を受賞した下平さん。 授賞式ではアートディレクターの佐藤可士和さん他、デザイン界の著名人から ゼロポッドについてご質問を受けたりとデザイン界の皆さんの興味が高まっていると感じたそうです。
さて 百貨店各社が 2022年の初売りに向け福袋を発表。
~ご縁があって 高島屋さん190周年記念”マイグランピング”福袋としてゼロポッド3機ご用意することになりました。 おかげさまで高島屋さんには問い合わせが沢山来ているようです。 ご予約が多数ありました場合は抽選となるようです。 お正月2日3日は 高島屋さんの日本橋本店のなんと正面玄関に門松とともに展示されます。
ゼロボット、今後の展開は?
~ゼロポッドは主要部分が木製でハンドメイド生産のため非常に手間がかかり 一機製作するのに手作業で延べ50日ほどかかります。 また、世界中から取り寄せた優れた素材を 使っているため材料費もとても高額です。 そのため、ゼロポッドそのものも非常に高価なものになっておりますが 大量生産しない限りコストが下げられません。 しかし、大量生産には大きな資本や工場が必要ですが、まだその準備ができていません。 まずは、ハンドメイドのゼロポッドを製作し、徐々に量産への準備も整えていきたいと考えています。 そして、世界中の美しい海岸や大自然の中にゼロポッドが置かれる日を 目指して、葉山から一歩づつ進んでいきたいと考えています。
最後にリスナーさんへ~ゼロポッドは、私が15年以上かけて研究し、開発した 世界で初めての運べる建築です。 世界中から集めた優れた素材を、一つ一つ手作業で加工して 作っているとても美しいプロダクトです。 お正月の2日3日は 日本橋高嶋屋本店の玄関に、ゼロポッドと共に私もおります。 興味がある方は是非、お越しください!
下平さんの情報は HPコチラ また最新情報は FACEBOOKごらんください!
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