2022-5-13 金

Daily Zushi-Hayama Friday 5月13日OA

◆小説家の成田名璃子さんをゲストにお迎えしてお話を伺いました。

小説家の成田名璃子さん。

成田名璃子(なりた・なりこ)さんは、2011(平成23)年『月だけが、私のしていることを見おろしていた。』で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し作家デビュー。2015年刊行された『東京すみっこごはん』が人気を博し、シリーズ化されました。2016年、『ベンチウォーマーズ』で高校生が選ぶ天竜文学賞、酒飲み書店員大賞受賞。他の作品に『不動産男子のワケあり物件』『ハレのヒ食堂の朝ごはん』『グランドスカイ』などがあります。

★先月4月12日に光文社文庫さんから「ベンチウォーマーズ」が発刊。

華やかなスポットライトを浴びる一軍ではなく、ベンチで待機…ベンチウォーマーズ達がクラス対抗駅伝に選手として選ばれ…


5月に東京で行われる「文学フリマ」に小説教室の同門作家で出品なさるそうです。

文学フリマは全国で開催している入場無料の文学作品展示即売会です。

小説、詩歌、評論・研究、ノンフィクションなど様々な文学作品を出店者が自ら手売りします。ジャンルも純文学からSF、児童文学からアイドル評論まであり、出店者・来場者の年代層も10代〜90代まで幅広いイベントです。来場者は見本誌コーナーで各ブースの作品見本を自由に立ち読みすることができ、ブースで作品を購入することができます。
会場や懇親会では作者や編集者の方と直接話すことができ、読者と作者の垣根を超えた多くの交流が生まれています。

このフリマは、既に本を出している方もそうでない方も出品します。

成田さんは山村小説教室出身の6人の小説家のグループ「ケルンの会」として出店。

小説だけでなく小物も売る予定!

メンバーは

・坂井希久子さん:第88回オール讀物新人賞を受賞。第6回歴史時代作家クラブ賞新人賞を受賞。

・成田名璃子さん:経歴は上に記載しています。

・美輪和音さん:大良美波子名義でテレビドラマ「美少女H」や、秋元康原作のホラー映画〈着信アリ〉シリーズなどの脚本を手がける。2010年「強欲な羊」で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞し、小説家デビュー。

・西尾潤さん、:ヘアメイク・スタイリスト。2018年、第二回大藪春彦新人賞を受賞。2019年、受賞作を含む『愚か者の身分』(徳間書店)でデビュー。

・新川帆立 さん: 202010月、著書『元彼の遺言状』で宝島社主催第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞。

・千葉ともこさん:2020年、『震雷(しんらい)の人』で第27回松本清張賞を受賞しデビュー

と、錚々たるメンバーです。当日はお目にかかれるだけでなく、ご希望の方にはサインもしてくださるそうです。

活字好きな方は見逃せないイベントですね。

第三十四回文学フリマ東京

開催日時:20220529() 12:0017:00

入場料:無料

開場:東京流通センター 第一展示場

東京モノレール「流通センター」駅 (MO-04) 徒歩1


★お隣の鎌倉を舞台にしたお話も「坊さんのくるぶし 鎌倉三光寺の諸行無常な日常」 (幻冬舎文庫)が有ります。

そして、冬辺りから、双葉社さんのウェブサイトで連載が始まる予定でだそうです。これは無料で誰でも読めるそうですので楽しみですね。

★洋楽でリクエストがございましたら…と伺ったら「わあ、一度やりたかったやつです!すごく嬉しいです。」と、今回は当日のお天気まで考えてニール・セダカの「Laughter in the rain」(雨に微笑みを)リクエストしてくださいました。

う~ん、成田さんパーソナリティも向いているかもしれませんね。


★実は、今回、「時かけラジオ」というラジオ局のお話を書くために見学にいらしたのですが、いらっしゃるのでしたらご出演なさいませんか?とお話したところ、快諾してくださいました。

とても可愛くて素敵な方。私もファンになりました。

2011年でビーして既に20冊くらい本を書いていらっしゃるそうで、成田さんの作品を少しづつ読んでいきたいです。

◆てんこのプラビーダ

1月からスタートしたミニコーナー。

ALSという病気のてんこさんこと久保田典子さん。その溢れ出る感性をそのままにしては勿体ないと感じ、ミニコーナー「てんこのプラビーダ」を毎月第二金曜日に入れさせて頂き、てんこさんの俳句や短歌と文章をラジオでご紹介させて頂きたいと思います。

「プラビーダ」とは、素朴な、純粋な、いい人生をという感じで挨拶にも言ったり、失恋しても「プラビーダ」といって前向きに捉えるそうで、てんこさんの発案でこのコーナー名にしました。

今月は5回目となります。

湘南ビーチ FM をお聞きの皆さん、こんにちは。てんここと、久保田典子です。ALS を発症して、2 年半 になります。声帯の筋肉が侵され声が出ないので、原稿をしんどうアナに読んでもらっています。手が動か ないので、原稿は視線入力のパソコンで打っています。

日常生活は、介護保険と重度訪問介護の制度を利用して、ヘルパーさんに助けてもらっています。介護の 世界も国際化が進み、私のヘルパーチームにも海外にルーツがある人が二人います。一人は明るく冴えて る美女、もう一人は我がチームのレジェンドメーカーです。もちろん、二人とも日本語はバッチリ!

私のために、口文字というコミュニケーションの手段も覚えてくれています。パソコンが使えない場面で活 躍する口文字にはルールがあります。まず、私の表情で「あお」を決めておきます。例えば「口を 大きく開けて、あ」「横に伸ばして、い」とかいう感じです。私の表情が「あ」だったら、介助者は「あ、か、さ、 た、な」と、五十音表を横に辿っていきます。私が言いたい言葉の音に来たら、瞬きで合図をします。「あ、 か」と言って、瞬きパチパチなら、一文字目は「か」です。次に、私は口をすぼめて「う」の表情を作ったら、 介助者は「う、く、つ、す、ぬ、ふ、む、ゆ」と、うの段を横に言っていきます。私は「ゆ」でパチパチと瞬きし ますから、二文字目は「ゆ」です。カンのいい方はお気づきでしょうが、次は口を横に開いて「い」の表情を 作ります。つまり「かゆい」となる訳です。

私のヘルパーさんには、これができるようになって頂く必要があります。先日も、なぜかパソコンがフリーズ してしまい、どんなに睨んでもビクともしません。復旧方法はパソコンの下にメモがあるんですが、この時の ヘルパーは漢字が苦手な R さん。私の息子はこういうことが得意だから、R さんが聞きに行ってくれまし たが、「ゲームに夢中で動く気配がない」と言って気を悪くなさって戻って来ました。

どうしよう、困った私は再起動してもらうのが一番手っ取り早いと思いました。そして、口文字で伝え始 めました。R さんはスムーズに音を読み取って「さ、い、き、ど、う」と言ってくれました。やったーと喜んだの もつかの間、Rさんは首を傾げて「さ、い、き、ど、う」とメモを読んでしばらく考え、「最近どう?」と呟いたの です。

そして「お父さんから電話がかかって来てね、ワタシにどうしても会いたいって」とイギリスの家族の話を 延々と語り出しました。もし、私に声が出たら「そんなんどーでもいいわ!」とツッコミを入れていたことでしょう。R さんの近況に興味があった訳じゃないのに「再起動」という日本語がわからなかったなんて。

今日の一句は、先月、この放送で紹介されたジャズのライブに行った時のものです。海辺のおしゃれなお店 で、傾く日差しと飛び交う海鳥の影を感じながら、中野渡章子さんの歌声に酔いしれました。しんどうご夫 妻にも感謝してます。

「春の波 伴い奏でる弦とジャズ」

てんこのプラビーダをお聞きくださり、ありがとうございました。

◆「鎌倉あんちょこ」鎌倉市観光協会からの情報

今回は先月行われた「静の舞」のオンライン配信をご紹介ください。

YouTube 鎌倉市観光協会チャンネル

513日(金)より、第64回鎌倉まつり「静の舞」配信

https://www.youtube.com/channel/UCUsB7owG2KUEbbobGr7gwAw

 

リアルタイムでご覧になっていらっしゃる視聴者の皆さまにはまさに良い

タイミングでご覧いただけると思います。

義経を想い慕って舞う現代の静御前を楽しんでいただきたいです。

また、今まであまり興味がなかった方にも、ぜひ伝統芸能をご覧いただきたいです。

 

■第35回 かまくら長谷の市

515日(日)9001600

■内容:メイン会場は長谷寺(入山料 大人400円/小学生200円)

    朝市会場は光則寺(拝観料なし)8001100

http://hasenoiti.izakamakura.com

https://www.hasedera.jp/2022/04/11594/

 

■第19回 2022大船まつり(雨天中止)

515日(日)9001600

■内容:大船駅東口周辺地域でパレード、もぎてん、コンサート、フリーマーケット等

http://anthonhouse-ofunamatsuri.jpn.org/%e3%82%a4%e3%83%99%e3%83%b3%e3%83%88.html

 

■まんだら堂やぐら郡 530日まで限定公開

https://www.trip-kamakura.com/article/15528.html

 

鎌倉もだんだん賑わいが戻ってきているようです。

鎌倉市観光協会もGW期間限定で事務所を開所して、久しぶりに荷物預かりサービスを行いましたが、連日大賑わいでした。

コロナ前よりは少なかったですが、座る暇もないほどの繁盛でした。