2019-1-24 木

DJ DIARY(井上奈保未)

先日、都市の未来を考えるカンファレンスを聴きに行きました。テクノロジーやアート、サイエンスなど多角的な視点で、「ありうる都市」を考えるイベントです。

登壇者には、建築家や僧侶、文化人類学者、茶道家、墓地デザイナー、クラウドファウンディングプランナー、インターネットのコニュニティを作っている方等、本当に多方面で活躍されている方々。ちょっと難しそうで、自分と距離のある話題が並ぶかなと思っていましたが、さにあらず。現代を見据え、未来に発想を広げる興味深い話が次々と飛び出しました。

建築家の方からは、本来目に見えないところに置く各部屋の空調室外機を、ビルの正面壁に設置しなければならなかった設計例の紹介がありました。コンピューターを使用したデザインを用いることで、それぞれの部屋の窓に、あたかも風を受けて動いているかのような羽とも呼べるフィンを無数に設置することで、自然を感じられるデザインに仕上げたというお話でした。

また、墓地デザイナーの方からは、土に帰っていく墓地を作ることで自然と緑地を増やし、場所の環境に溶け込むあり方、考え方等が語られました。

子供達の「未来のまちを作る」ワークショップも併せて開催されたのですが、その中に出現した墓地は、ケーキ屋さんのお隣に位置し、カラフルで、皆の遊び場として機能する場所になっていました。

明るい場所とともに、陰になっている部分にも光を当て活かしていく。年のはじめに、未来を考える良い時間を持てました。

ラジオや音楽の未来はどうなっていくのでしょうか。皆様と一緒に楽しんで行かれたらとおもいます。本年もよろしくお願いいたします。

 

一つ新しい記事