2023-2-10 金

Daily Zushi-Hayama Friday 2月10日OA

◆湘南ビーチFMマガジンショップリスト掲載店のご紹介

JR逗子駅から徒歩1分、鍼灸マッサージ院「秋間メディカル」院長の秋間裕文先生

白とブラウンが基調の清潔感溢れる中にも落ち着いた雰囲気のサロンです。

それぞれの方の状態に合わせて鍼灸マッサージ、ストレッチなどを取り入れて施術してくださいます。

寒いこの時期、ぎっくり腰になる方も増えているそうです。

また、スマホやPCによって視神経が疲れている方も多いそうです。

秋間メディカルさんでは、オフィスマッサージも出張しています。

場所、人数などご相談ください。

また、通院するのが難しい方は訪問出張マッサージも行っています。

訪問医療マッサージ・鍼灸は、医療保険(健康保険)を利用した、在宅で受けることができる医療マッサージです。健康保険を使用することにより、少ない費用で定期的及び継続的にマッサージを受けることが可能です。

介護保険のサービスと異なり健康保険を使用するので、ケアプランを圧迫したり作成に影響することはありません。

そして、美容鍼は、本数が多いのが特徴です。

丁度最後の施術を受けた方にお話を伺うことが出来ました。

先生が逗子で開業なさる前から通っていらっしゃるそうで、何と!透き通るような美しいお肌でした。うっとり。

秋間先生は、身体の疲れや痛みだけでなく、お話も聞いてくださるので心も癒されると仰っていました。

《秋間メディカル》

webさいとはこちら⇒https://akima-med.com/

住所:逗子市逗子2-1-26 New Builds2 4階(エレベータあり)

電話:046-873-5956

診療時間:9:00~18:00(最終受付17:30)

休診日:日曜日

「てんこのプラビーダ」ALSという難病と闘いながらも前向きに生きたてんこちゃんこと久保田典子さんの今月の一句。

ALS が運転するものは

    ALS の治療法として、ラジカットという薬を点滴で入れて、進行を遅らせる効果を期待するものがある。それは(2週間以内に)10日間点滴して、2週間の休薬期間を置く。それを1クールとして繰り返し行っていくというものだ。ものがあるというか、それしかないのだが。しかも、「効果を期待する」という曖昧さのあるラジカット。

    私はワーカホリック気味で、当時、私に母親イメージを投影しているマミの問題行動と、クラスの盗難事件、指導者不在のままで渡された部活に翻弄されていた。頭には、担当の行事を生徒の手で遂行させてやりきることと、マミを無事に卒業させることしかなかった。少しでも体が長持ちして三年担任が出来るなら、それで充分だと思うことができた。だからこそ、ラジカットには一縷の希望を託していたのだが

    最初は入院して反応を診て、2クール目からは、通院でも大丈夫とのことだった。入院は9月の体育祭が終わってからに決めた。クラス参加の行事を疎かにしたくなかったからだった。また、外れがちなアヤの動きも心配だった。

    退院後の2クール目は、勤務先から車で20分くらいの近場を紹介されて、2週間ごとに通った。発症から一年。早期発見、早期治療なら、なんとかなるのではないかと思えた。持ちにくくて書きにくくなったチョークでの板書は、入院中に仕込んだiPad に変えていく準備を始めた。教室にあるテレビに繋げば、今までどおりの一斉授業ができると考えた。百人一首の読み上げアプリもダウンロードした。

   そんな思惑をあざ笑うかのように、12月の中頃、歩き出して間もなく地面に足がめり込んでいくような感じがして、恐怖を感じた。確実に、脚が弱くなっていると知って、背中に水を流されたような、ゾッとする気持ちになった。歩けはするのだが、微妙なバランスが取れないらしくて、冬休み前の三者面談で「ありがとうございました」と立って挨拶をする時、机の脚に引っかかって転んでしまった。腕の力の方が弱っているので、どこにも掴まれずに床に崩れるように転んだ。全くかっこ悪い。

    他にも走ってる男子とぶつかって廊下で倒れたり、三年生を送る会の練習後クラス全員の前で転んだりしている。恐るべきことに、この転倒では自力で起き上がれないくらい腕の力がなくなっていた。両隣のクラスから呼ばれた男の先生に手伝ってもらって、起きることができた。生徒からは「先生が倒れた!」と見えたらしい。「机の脚にちょっとだけ引っかかって、修正できずにすっ転んだ」よりはマシかもしれない。

    脚が弱ってるから、移動には車がよかった。しかし、運転には手を使う。そこが問題だ。シフトレバーを倒す前に、親指で押すボタンがあるのだがまず始めにそいつが立ち向かって来た。次は駐車券を入れる機械。入れたり出した後のキーの扱い。ボタン操作。そして、立体駐車の自分の駐車場に自分自身が入ることが、危なっかしくなっていった。普通に運転してるだけなら大丈夫だけど、次の症状が出てきてからでは遅いだろう。不自由になりつつある上に、事故を起こしたのでは泣きっ面に蜂だ。

   車は分身のようなものだ。ユングや河合隼雄もどきの夢分析を自分でやってみると、私は自分自身を車に見立てているらしい。家庭にもクラスにも問題があってボロボロだった時は、農作業用の軽トラックが泥んこになって夢に出てくるし、猫を飼い出したら「帰って来た車に猫が入ってくる」夢を見ている。最も落ち着いていたここ数年、振り返ってみると憧れのハリアーが光輝いて現れていた。いつか運転してみたいと思っていた車だ。そんなふうに私の無意識は、自分を車に例えてきた。

   その私が、自分の車を捨てることを余儀なくさせられていた。

    3月に緊急事態宣言が出て、学校が一斉に休校になるまでは、車で通勤させてもらって、帰りに点滴に行っていた。しかし、6クール目の3月の終わりには、自宅から電車でクリニックに行くことにした。早急に車を手放して、駐車場を解約しよう。いくら怖いもの知らずでもここまでだ。

    喩えでも何もなく、自分自身を運転して行かざるを得ない状況だということだろう。ハンドルをしっかりと握り、恐怖や哀惜の怒涛の波に流されないことを、私は自分自身に課した。

ALS確定、初めての冬に。

冬天や、潰れる夢と筋ニューロン

◆「星空リビング」プラネタリウムプランナーかわいじゅんこ先生。

今年、近代プラネタリウムができて、100年の記念の年なのです。
個人的なことを言うと、私が、プラネタリウムと出会って50年。いや、51年か?(笑)
渋谷の五島プラネタリウムに連れて行ってもらって体験した、満天の星空は、今も私の心に鮮やかに残っていて、その日から星が好きになり、今、その星を見上げる楽しさを伝えることを生業とさせていただいています。そのきっかけになった、プラネタリウムが、今年100周年を迎えるのです。現在、プラネタリウムにはいろいろ種類があって、高精細のプロジェクターを使った「デジタルプラネタリウム」というのもあります。でも、多くのオトナが思うプラネタリウムは、ドームの真ん中にある、丸いモノが付いている鉄アレーのようなアリンコのような機械だと思います。このタイプは、星の位置を正確に表した恒星原板というものに光を通して、さらにレンズを用いて星を映し出す「光学式プラネタリウム」と呼ばれ、これがドイツでつくられて100年なのです。19231021日、ドイツ博物館でカールツァイス社制の近代的な光学式プラネタリウムが関係者向けに試験公開しました。それは、絶賛されたそうです。しかし、プラネタリウムという名前は、プラネット(惑星)から来ていますよね。ナゼ、星空を再現する機械をそう呼ぶのか?その源は紀元前にまで遡ります。一つは、球体に星や星座、黄道や赤道が描かれ天球儀です。理科室にもあったと思いますが。そして、プラネタリウムというの名前の元となった惑星の動きを再現する天体運行儀。世界最古のプラネタリウムと呼ばれる天体運行儀は、1781年にオランダで完成した、惑星の運行を正確に表示してくれる、世界最古のプラネタリウムです。製造者のアイゼ・アイジンガ氏のリビングに造られました。リビングの天井には惑星の軌道が描かれていて、それぞれの軌道から惑星の模型が吊されています。壁には、クローゼット
やベッドのようなソファのようなものも。全体に落ち着いた水色の壁が美しい部屋です。
このアイジンガ氏のプラネタリウムは1000個以上の手作りの釘と木製の歯車で構成されているのですが、1781年の完成から200年以上経った今も、ほぼ正確に惑星の運行を示していると言われています。そればかりではなく、彼は太陽と月の運行、地球の回転による天体の動き、その他の現象を示すあらゆる種類の特殊装置まで製作していたそうです。なぜ、そこまで?実は、1774年、太陽系の惑星(水星、金星、火星、木星)と月の軌道が重なる珍しい惑星配置が起こりました。当時の人々は「世界が終わる」「地球が軌道から離脱、太陽に衝突する」という不穏な噂で持ちきりになってしまったのだとか。それをアイジンガ氏はパニックを鎮めようと考え、人々に説明するために、なんと7年もかけて自宅に太陽を中心とした惑星の運行表示装置を作り上げたのです。現在ここは、博物館になっています。100周年の機会ではありませんが、行ってみたいですね!!!